
みなさまこんにちは。情報処理推進機構というところにいる鶴保です。今日は、ソフトウェアの置かれた現状やSECを紹介します。SEC(Software Engineering Center)は04年11月に情報処理推進機構の中に組織されました。情報処理という言葉は1960年頃できており、40数年の歴史がある。ソフソウェア工学という言葉が出てきたのは1968年である。当時ソフトウェアの規模拡大によりソフトウェア危機という認識があり、ソフトウェア工学でその問題を解決しようという経緯で出てきた。情報処理推進機構の発足は1970年で、35年の歴史である。ソフトウェアは常に信頼性や納期、価格などで問題を抱えている反面人材は育ってきていないので、何か情報処理、ソフトウェアエンジニアリングに代わる斬新なキーワードが必要と感じている。
組込み系ソフトウェア分野の技術者は15万人、開発規模は2兆円である。これに対し情報サービス産業(ビジネスアプリケーション)分野は50万人強で14兆円である。例えばナビゲーションシステムの開発規模は1000万ライン、携帯電話は500万ラインある。新機種の開発期間は、最近では3〜4ヶ月が要請されている。一方信頼性は未だ問題があり、トラブルやバグも多い。今後は強固なセキュリティーや脆弱性の克服が大事である。ソフトウェア開発の外部委託も欧米に比べて多い。リソース不足と技術力の差の問題であり、エンジニアの育成が間に合わないことが原因である。つまり品質向上とリソースの確保(=人材の育成)が課題である。これを受けて現在、(1)品質向上の追求と、(2)プロジェクトマネジメントの技術向上、(3)開発プロセスの技術習得を支援している。
スキル標準に関しては、IT系/エンタープライズ系エンジニアについてはITSS(ITスキルスタンダード)というのがあり普及している。これはそのままでは組込み系に適用できないので、項目の追加と個人スキルのプロファイル定義を行っている。

標準化であるが、今後は利用品質を取り上げる。今年度上期に準備部会をスタートさせ、下期に部会を立ち上げる。この点について、HCD-Netと連携をしたいと考えている。
これからは個人と組織のバランスが求められる。外注の問題、生産コストの考え方、経営の可視化などについても取組んでいく。ご静聴ありがとうございました。