セミナー・サロン

20名の参加者が4グループに分かれて、『アジャイル・ユーザビリティ ―ユーザエクスペリエンスのためのDIYテスティング―』の第3章リクルートとテスト設計に沿って、無料アプリ(アマゾン,ユニクロ、食べログ、駅すぱあと)のユーザビリティテストを例にワークショップ形式で実施した。
ユーザ利用シーンの検討、タスクの絞り込み、スタートとゴールの定義を決めてから、情報提示カードの作成、初期化の手順書など作成した。
クリップ、ウエブカメラの組み合わせ、ユーザの操作をPCに記録表示できる簡易書写システムを構築した上で、ほかのグループからモニターをリクルートして、パイロットテストを実施した。
パイロットテストで発見した問題を解決すべく、すぐにテスト設計を見直した。2〜3回のパイロットテストで、タスク実施の可能性を確かめた。
最後に、記録したパイロットテストの動画映像を使って、ユーザビリティテスト観察記録分析を効率化できる市販ソフトウエアOBSERVANT EYE ver3.1(静岡県工業技術研究所と株式会社ITサポートが共同開発)のデモを行った。

DIYユーザビリティテスト実践ワークショップ 「テスト設計編」@静岡

HCD-Netは人間中心設計(Human-Centered Design, HCD)やユーザビリティの考え方を技術者に啓発することを目的として活動しています。ユーザーの「利用品質」の観点から、ものづくりの活性化と製品やサービスの競争力強化に寄与することを目指しています。このたび、ものづくりが盛んな静岡県にて、特に中小企業でも活用できるようなユーザビリティテスト手法を学ぶセミナーを開催します。

使い勝手のよい製品を開発するためにユーザビリティテストは欠かせません。開発の初期段階から少人数のテストを繰り返し行うことが、優れた利用品質の実現への近道です。しかし、従来のテストは所要時間やコストが比較的大きいため、現実問題としてテストが省略されてしまう場合もありました。また、近年、ソフトウェア開発におけるアジャイル手法の普及に伴い、テストそのものがボトルネックになりかねない状況も生まれています。そこで、費用対効果に優れた迅速なテスト手法が注目されています。その中でも、社内リソースを活用して自前でテストを行う"DIY"ユーザビリティテストが主流になりつつあります。

この講座では、どのようにして「早く」「安く」「効果的」にテストを行う実践的なノウハウをワークショップで体験していただきます。

※受講対象
 ・ソフトウェア技術者、GUIを担当するソフトウェア技術者
 ・ウェブディレクター、ウェブデザイナー
 ・企画部門、マーケティング部門の担当者
 ・ユーザーエクスペリエンス部門の担当者
 ・品質保証部門の技術者
皆様のご参加をお待ちしています。

ご案内

■日時:平成25年7月29 日(月)13:30~17:00 (13:00 受け付け開始)
場所:静岡県工業技術研究所 講堂
    〒421-1298 静岡市葵区牧ヶ谷2078番地
http://www.iri.pref.shizuoka.jp/shizuoka/access.html
 駐車場無料

■内容
 当セミナーではスマートフォンアプリを対象とした15分程度の模擬テストを設計してみることで、ユーザビリティテスト設計の実務テクニックを習得します。受講者4~5人で1グループを構成して、タスク設計からパイロットテストまでの作業を行います。(※各自なるべくスマートフォンを持参願います。)
当日パイロットテストで記録した動画を使って、ユーザビリティテストの観察記録を効率化するソフトウエアOBSERVANT EYEのデモも行います。

◎講師: 樽本徹也氏(利用品質ラボ代表)、易強氏 (静岡県工業技術研究所)

<主な内容>
1.タスク設計
2.インタビューガイド作成
3.パイロットテスト実施
(※注意:今回のワークショップでは実査、分析は行いません。)
4.行動観察記録ソフトウエアOBSERVANT EYEの紹介

 なお、当セミナーでは『アジャイル・ユーザビリティ』(オーム社刊)をテキス
トとして参照しながら作業を進めます。受講者は各自で書籍版または電子版を入手
のうえ必ず当日持参してください。(※図書館などから借りて持参しても構いません。)
◎使用テキスト:
・『アジャイル・ユーザビリティ ―ユーザエクスペリエンスのためのDIYテスティン
グ―』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4274211606/
・同上電子版(PDF)
http://estore.ohmsha.co.jp/titles/978427421160P

■講師紹介

樽本 徹也(たるもと てつや)―― 利用品質ラボ代表。UXリサーチャ/ユーザビリティエンジニア。ユーザビリティ工学が専門で特にユーザ調査とユーザビリティ評価の実務経験が豊富。現在はプロのコンサルタントとして、組込みシステムからウェブアプリケーションまで幅広い製品のUX/UI開発に携わっている。公式サイトは「人机交互論」( http://www.usablog.jp/ )
◎著書:
・『ユーザビリティエンジニアリング ― ユーザ調査とユーザビリティ評価実践テクニック』(オーム社 2005年10月)
・『これだけは知っておきたい組込みシステムの設計手法』(技術評論社 2009年10月)
・『アジャイル・ユーザビリティ ―ユーザエクスペリエンスのためのDIYテスティング―』(オーム社 2012年2月)
◎連載記事:
・「ゼロ円でもできる!? 省コストユーザビリティ向上術」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/3066
・「アジャイルUXの潮流 ~ 米国発アジャイル開発の新しい波、只今日本に接近中!?」
http://enterprisezine.jp/article/corner/160

易 強(いい つよし)
 静岡県工業技術研究所ユニバーサルデザイン科上席研究員
 2002年からユーザビリティテストの行動観察記録の効率化ソフトウェアOBSERVANT EYEの開発に携わっている。

■募集人数:20名(先着順)
■参加費:
HCD-Net会員:3,000 学生会員:1,000 一般:5,000 一般学生:2,000

■懇親会:静岡駅付近(希望者のみ)18:30~20:30 (別途4,000円の予定)

参加申込方法

タイトルを「セミナー@静岡参加希望」として以下の内容を
hcdnet_registration@hcdnet.org までご連絡ください。
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氏名:
所属:
電話番号:
メールアドレス:
会員種別:正会員(賛助会員)/学生会員/一般/一般学生
懇親会:出席/欠席
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・受付メールを事務局より返信いたします。
・参加費の支払い方法の案内は受付メールに記載されています。
・受付メールが2、3日(土日祝日を除く)で届かない場合は事務局にご連絡ください。
・請求書をご希望の場合は本文にその旨と、請求書のあて先と郵送先をご指定ください。


セミナー・サロンレポート ※研究発表会は「研究会」ページをご覧ください

アーカイブ(すべてのセミナー・サロン開催概要)※研究発表会は「研究会」ページをご覧ください

動画チャンネル

一部の講演は動画チャンネルで見ることができます。

HCD-Netで人間中心設計を学ぶ

HCD-Net(人間中心設計推進機構)は、日本で唯一のHCDに特化した団体です。HCDに関する様々な知識や方法を適切に提供し、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会づくりに貢献することを目指します。

HCDに関する教育活動として、講演会、セミナー、ワークショップの開催、 HCDやユーザビリティの学習に適した教科書・参考書の刊行などを行っています。