機構長

黒須 正明
関係者の皆さんの努力が少しずつ実ってきて、ユーザビリティというキーワードをあちこちで耳にするようになり、それなりの成果が集積されるようになりました。製造業における活動が定着し、サービス業でもユーザビリティという概念が語られるようになり、助成金のカテゴリーに設定されたり、省庁の方々が委員会を設定したりするようになりました。ユニバーサルデザインとの混同も整理され、改めて両者の融和的な歩みが具体化するようになりました。 しかし、まだまだ今後の課題は山積しています。たとえば、人間中心設計として、ユーザビリティだけに注目していればいいのかということがあります。ユーザビリティはどの程度売り上げに貢献できるのですか、という問いを聞いたことがない関係者はいないでしょう。私は、標準的ユーザビリティと創造的ユーザビリティという二つの概念を区別することで、それに対する答えとしています。創造的なユーザビリティを持つ製品やシステムは、やはり有効であり、また効率的であるからです。その一方で、創造的ユーザビリティを追求するあまり、標準的ユーザビリティをおろそかにしてはいけません。 これは一例にすぎませんが、山を越えると、次の山が見えてくる、そんな感じだと思っています。人間中心設計の活動は、ひとつの山を越えたところです。次の山に向かって絶えざる努力が要求されています。そこに至る道は、これまでの道とは違います。そこに向かってさらに力を合わせて行きましょう。
理事長

鱗原 晴彦
HCD-Netの皆さま
新年おめでとうございます。
おかげさまで、年々、HCD-Netの活動は活発となり、昨年の活動イベントは20回を越えました。
こうした活動の活性化は、数年前から起こりつつある技術中心の新商品開発への閉塞感、商品情報が瞬時に駆け巡る時代にあって、消費者の商品選択の幅が広がったことと無縁ではないでしょう。
より、高い次元でのエクスペリエンスを求めて、新たなプロダクツ、サービスの創造にHCDノウハウが効果を発揮することと思います。
また、民の動きに後押しされて、ようやく官の世界にも「人間中心設計」の必要性を認める動きが出始めました。電子政府のユーザビリティ向上に向け、HCD-Netが参画する機会を得ています。地道な、しかし、皆さまの確かな活動が、必ずや社会に良質な変革をもたらす事を信じて疑いません。
本年も皆さんの思いを少しでも力強いメッセージに変えて、HCD-Netからの情報発信を推進してまいりたいと考えます。
一人でも多くの賛同者を募り、活動の輪を広げていきたいと思いますので、本年もご支援、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
副理事長

平沢 尚毅
新年、明けましておめでとうございます。
昨年末から続く多くの企業の不況の実態が深刻化する中で、HCDの真価が問われる年になるように思います。幸いこのような深刻な事態であるからこそ、HCDへの期待と要請が高まっているのを実感いたします。その中で、ポストHCDに関わると思われる新しい問いかけをいただいています。例としては、製品単体ではなく、LSIを基盤とした複雑で多層な開発環境の構築に対してHCDはどうアプローチするのか、巨大なシステムのアーキテクチャの設計にHCDアプローチは使えるのか、等々です。
ISO13407が規格化されてから10年を迎える、今年は、従来のHCD概念を超える枠組み作りに果敢に挑戦したいと考えております。

山崎 和彦
今年は、HCD-Netがより一般へ普及する年にしたいと思います。私自身も、千葉工業大学で立ち上げたユーザーエクスペリエンス研究室も3年にはいる年です。 これまでの企業での経験と大学での経験を生かして、HCD-Netでは、いろいろな分野の方と連携を深めていきたいと思います。 広報では、会員向け広報だけでなく、一般向き広報を促進するために、Webサイトのリニューアル、広報資料の充実、HCD-Net以外のWebサイトでの情報発信などがあります。社会化では、より多様な分野へ対応したHCD-Netサロンなどのイベントの充実、HCD-Netライブラリーの一般書籍発行、「組み込み技術者」のための人間中心設計の普及活動の継続などがあると思います。今年も、HCD-Netをどうぞ、よろしくお願いいたします。
理事

小川 俊二
BCD(Baby Centered Design)。幼児の使う道具をデザインするのに、幼児をその中心に置かないのはナンセンスだが、デザイン案を並べて幼児に選ばせたものを採用するのはそれ以上にナンセンスだ。それらは大人の視点でデザインすべきだろう。
Baby:Adult視点=Human:X視点
∴ X視点=Adult視点*(Human/Baby)
こういった視点をどうやって獲得するか、そしてそれをどう周囲に説得するか。そんなところを、今年の自分の課題としたいと思う。

伊藤 潤
あけましておめでとうございます
新年を機に過去を振り返ってみますと、ユーザビリティ、ユーザーインターフェース設計、人間中心設計、主たるキーワードは変わりましたが、気がつけば結構な年月を過ごしてきました。
このご時勢ですから、明るい未来を切り拓くために、今何をしたらよいか?を描くヒントをつかむために、過去に成功したこと、失敗したこと、すっかり忘れていることなどを棚卸しして、今の視点で再評価を行なおうと考えています。昔よりは少しは賢くなった今の視点、時代が変わって判断基準が変わっている今の視点、違った視点で見返すと当時とは違った結論や、違った判断など、新しい価値が発見できるかもしれない。
あるいは、昔の視点との差が見つかれば未来の視点を推測して、もっと新しい発見ができるかもしれない。
かなり楽観的かもしれませんが、ついつい目先の課題に追われがちな昨今ですので、視点を変える試みをいろいろと行なっていきたいと考えています。
最後になりましたが、やっと動きの出てきた開発事業部の活動をさらに進めて、皆さんに成果をご報告していきますので、こちらについてもご期待ください。

辛島 光彦
明けましておめでとうございます。
東海大学の辛島です。
昨年は、機構誌の査読付き論文の掲載にあたり、ご理解、ご協力いただきまして、ありがとうございました。お蔭様で機構誌は査読付き論文誌として順調にスタートを切ることができました。
昨年後半に引き続き、本年も100年に1度といわれる世界的不況下でモノが売れにくい時代と思われますが、HCDnetの様々な活動が日本の製品の品質、付加価値を高め、企業の競争力向上につながることを期待しながら、本年も微力ながらHCDnetの活動活性化のお手伝いをしていければと考えております。
本年もよろしくお願い申し上げます。

小林 正
昨年は本業が自転車操業の連鎖となり、国際事業部の活動が十分にはできませんでした。今年は初めてのHCD 国際会議である ICHCD2009(米国サンディエゴで開催)の成功を目指すだけでなく、活動のベースとなる IAB とホームページの整備や UPA 等との連携活動の強化も含めて、気持ちも新たにがんばります。

郷 健太郎
会員ならびにHCD-Netの活動に興味をもっていただいている協力者の皆様のおかげで,活動も大変活発になってきました.
大変感謝しています.今年もより多くの皆様とともに,HCD-Netの活動を盛り上げていきたいと思います.厳しい社会情勢となっていますが,このようなときだからこそ,所属組織を超えた情報交換や人脈作りが重要だと思います.
HCD-Netがそのような機会を提供する場となるように,環境作りをしていきたいと思います.今年もどうぞよろしくお願いします.

篠原 稔和
今年は、まさに「100年に一度の危機」に直面して、さまざまな問題に立ち向かわねばならない1年となるように予感しています。その一方で、本当の破壊的なイノベーションが起きるのは、こういった経済が危機に瀕しているときに違いない、とも確信しています。
そのような中、HCD/UCDの知識・スキルがより一層一般化していくよう、普及啓発に努めるとともに、HCD/UCDにとっての大転換となるようなイノベーションに挑戦していきたい、と決意しています。どうか今年もよろしくお願いいたします。

高橋 正明
明けましておめでとうございます。HCDの考え方は、あらゆるものを対象にす ればとても広い範囲を相手にしなければいけないですが、特定の分野に於いて も深く追求できる奥深さがあります。評価プロセスのアプローチは様々なケー スで参考にできると思います。今年は、評価・認定事業と育成事業をもう少し 進めるお手伝いをしたいと思いますので、よろしくお願いします。

早川 誠二
皆さま、おけましておめでとうございます。
昨秋から我々を取り巻くさまざまな環境が大変厳しくなってきておりますが、このような時期にこそ、ホンモノの力が試されるのではないかと感じています。
HCD-Netの規格化認定事業も、「地方自治体のホームページのユーザビリティ評価〜引越タスク編〜」プロジェクトが最終審査の段階を迎えております。今年も、結果報告会を4月をめどに開催いたします。
また、人材育成事業として、教育事業部と合同でユーザビリティ専門家のスキルスタンダードの検討を開始しました。将来は専門家の認定事業につなげてゆく計画です。
また、規格化認定事業の一環として、HCD-Netライブラリーの出版計画も昨年始まりました。
今年も、皆様のご理解、ご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

長谷川 敦士
あけましておめでとうございます。
コンセントの長谷川です。Webデザインは、ここ数年でビジネス上の役割がより重要となり、単なる情報提供だけでなく、具体的な効果や役割を担う立場となってきました。
そういった意味で、Webデザインの業界にとっては、今年はよりいっそうHCDのアプローチが重要になる年であると思っています。
そこでさまざまな業界のHCDについての知見を、よりWeb業界に広めていくことが必要になってきています。
また、逆にプロダクトのUIデザイン分野にとっても、Webデザインで得られた、情報アーキテクチャの考え方、ネットワーク化された情報の扱い方などのノウハウが重要になると思われます。
本年は、この二つの方向性について、イベントやセミナーを企画し、より積極的な交流を図っていきたいと考えています。

松原 幸行
新年を迎え、日ごろ取り組んでいるインタラクションの先行開発について、思うところがあります。
コンパクトなHCDチームを組織で、新たな顧客価値を発掘し、ユーザの体験そのものをプロトタイプ化して共有化するなど、先行開発の中でのHCDプロセスや技術、提案方法はますます高度化しています。体験の場は、驚きや感動など深い共感を得られる可能性を秘めています。また感性に直接働きかける緊張感もあります。ステークホルダーズと価値を共有するためにも、更に高度な可視化力を養っていかなければならないと思っております。
なるべく多くの方々と、これら体験の提供や感性アプローチなどについて、大いに議論したいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

八木 大彦
100年に1度と言われる世界不況の中で迎えた2009年ですが、今年はさらに落ち込むことことになるのでしょうか。先が見えない厳しい状況の中で、ただじっと我慢をして回復を待つのでは能がない。今こそモノづくりの基本を見直し、不況の中でも確実に受け入れられるモノとは何かを考えるチャンスではないでしょうか。そして、その答えの一つにHCD(人間中心設計)があることが再認識され、HCDが不況脱出のきっかけとなる、そんな年でありたい。

山崎 真湖人
昨年から理事に加えていただきました。山崎と申します。
未だにHCDとは何なのか(技術なのか、効果を最大化するマネージメントの考え方なのか、品質基準なのか、それとも?)よくわからないのですが、もしかしたらそのすべてなのかも知れないし、それはきっと本質的な問いではないのでしょう。大切なのは、自分がどんな価値を生み出すか、あるいはそうなれるのか、ということのはずです。
HCDでお金持ちになれるかどうかは分かりませんが、HCDは少なくとも、作り手が最終的な意味で幸せになる、ひとつの道を示すものだと捉えています。
今年もただ誠実に、堂々と、そして楽しくやって行きたいと思います。
どうかよろしくお願いいたします。

山岡 俊樹
明けましておめでとうございます.
恐竜の例を持ち出すこともなく,人間や組織は常に時代に流れに適合し,あるいは先を読んで変身してゆくことも大事だと思っています.HCDでは左脳であるユーザビリティを中核に推進してきましたが,そろそろ右脳である感性やデザインの世界も取り込んで守備範囲の広い組織に変身させてゆく必要があります.つまり,本質機能だけではなく表層機能も加味して魅力あるモノつくりをしてゆくのです.そうした意味では,ことしはそのスタートの時期にあると思っています.勿論,ユーザビリティの産業界への浸透も今後とも積極的に行う必要があります.
今年も多忙な年になりそうですが,よろしくお願いいたします.

和井田 理科
2008年後半から未曾有の不況。こんな時こそ、作る側も買う側も「使う利用状況を熟考して」商品&サービスを選択する時代に突入、となって欲しいです。
その流れに一役買えるように活動していきたいと思います。

加藤 大三
明けまして御目出度う御座います。
昨年の暮れは寒い北風から始まりましたが,今年は辛抱して,力を溜め,色々な形態で蓄積をして,回復の兆しが見えてくるのを我慢して待つ「事」が肝要な年になりそうです。
矢張り,基本から見直してHCD(人間中心設計)を常に意識し,飾りを削ぎ除き,スリムでスマートで低価格な開発・設計を目指したい。
特に,多様な立場,経験を持った人達の知恵をコーディネートして,新しい「モノ」を低価格で創り出せれたら,この厳しい状況を乗り越えられるのではないかと期待し,それ等の進展をサポートしていきたいと思っています。
本年も宜しく御願い申し上げます。

若松 正晴
皆様、本年もよろしくお願い致します。
「人間中心設計という理念をいかに実践につなげるか」という問いに対する答えを創り出し、正に実践していくこと、これが今、求められていることではないかと思っております。
昨年は、理事会にほとんど出席できなかったことを反省しております。今年は、理事会をはじめ、機構のイベントには可能な限り参画して、私自身の活動を活性化させていきたいと考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

