HCDコラム

ショートコラム Vol.110 

 ソフトウェアのUIを設計する際に、皆さんはどのようなアプローチを取っているでしょうか。セオリー通りにユーザー調査から始めるでしょうか、それとも最初に設計案を描き始めるでしょうか?

状況に応じて様々なやり方があると思いますが、業界標準レベルを目標とする場合は経験上、既存のUIパターンを調査して活用すれば大抵は対応可能と感じています。この際の情報源は、競合機やUIパターンの書籍等が該当します。

  しかし、悩ましいのは斬新なUIが求められる場合です。既存のUIパターンを活用するだけでは、なかなか達成できません。基本的なアプローチはアイデア発散とユーザーテスト、改善の繰返しで良いと思うのですが、できればアイデアの種を得るアプローチが欲しいところです。

  個人的な見解は、ありがちかもしれませんが日常生活等の観察と考えています。ユーザー調査における観察とは微妙に観点が異なりますが、人の自然な行為や人工物などのインタラクションに目を向けて、新しいUIパターンとして使えそうなエッセンスを日頃から蓄積しておくと良いかもしれません。他のアプローチをお持ちの方がいれば、是非とも伺いたいところです。


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HCD-Net(人間中心設計推進機構)は、日本で唯一のHCDに特化した団体です。HCDに関する様々な知識や方法を適切に提供し、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会づくりに貢献することを目指します。

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