HCDコラム

最近仕事をしていて、ペルソナを使っていない企業によく出会う。一昔前は、ペルソナを使っていないということは、まだHCDやUXの導入が遅れている企業だと分かり易かったのだが。今では、むしろ先進的なサービスを提供しているテック企業が多い。その理由は、近年では、オンラインの購買履歴等でユーザーを分析するため、ある特定の年齢や性別、職業などで対象を特定できなくなって来ており、ペルソナの利用法にも変化がおきているのではないのか。

例えば、Netflix社はユーザーの視聴履歴は採っているが年齢などは採っていない。ユーザーの類型として人物像の必要性が薄れて来たのだろう。更に言えば、HCDやUXのメソッドを学ばない層が、新しいプレイヤーとして出つつあるのかもしれない。

アラン・クーパーが「コンピュータはむずかしすぎて使えない!」を著したのは、たしか1999年だったと思う。その後、iPhoneが2007年に誕生してから世界が激変した。私たちは日々新しいテクノロジーの習得に憂き身をやつしている。その割には、HCDやUXのプロセスをアップデートしようという話をあまり聞かない。私は少しずつ、ペルソナを作成するときに、制約を加えようと考えています。

・DX により多様な人々の多幸化が進むため
・購買履歴などを同じくする人々の象徴としての偶像化
・より簡易なものへ(特にプロフィール)
・新規事業開発の時にのみ使用を限る
・DX 化されていないハードウェアなど
・ペルソナよりもシナリオ偏重へ回帰


HCD-Netで人間中心設計を学ぶ

HCD-Net(人間中心設計推進機構)は、日本で唯一のHCDに特化した団体です。HCDに関する様々な知識や方法を適切に提供し、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会づくりに貢献することを目指します。

HCDに関する教育活動として、講演会、セミナー、ワークショップの開催、 HCDやユーザビリティの学習に適した教科書・参考書の刊行などを行っています。