HCDコラム

初めまして。BtoB向けのウェブツールのUI設計をしている藤川です。この春に私の息子が公立の小学校に入学しました。今回のコラムでは小学校でビックリしたことについて書いていこうと思います。

・入学前の情報はポータルサイトに集約されていてビックリ
新一年生の親は全員、メーリングリストへの登録が求められています。何かお知らせがあるとメールでお知らせがきて、詳細についてはポータルサイトを確認します。ポータルサイトを確認すれば最新の情報が常に更新されているので、伝達漏れや間違いがなくとても便利な体験でした。また動画も掲載されているので、文字や画像だけではわからないことも理解しやすく、説明されている先生方の人柄にも触れることができたので、小学校に対する不安の軽減につながりました。

・入学式はYouTubeでLIVE配信されてビックリ
3月下旬にまんえん防止措置が解除されましたので、幸いにも入学式を実施することができました。ただし密になることを防ぐため、保護者は2人までと人数制限があります。入学式に参加したくても参加できない人のために、入学式のLIVE配信を行ってくださいました。孫の晴れ姿を会場で見たくても見に行けない、祖父母には限定配信用のURLを送り、自分も参加しているような気持ちで入学式を体験できます。

・iPadが貸し出される予定でビックリ
文部科学省のGIGAスクール構想により私の住んでいる市ではiPadが貸し出される予定です。もし今後、再び緊急事態宣言などで学校に行けない事態になったとしても在宅でのオンライン学習が始まる予定と聞いております。子どもの学習の遅れが心配なども今のところありません。

以上のように小学校は私のイメージとは大きく様変わりをしておりました。

いろいろとあったのですが一番ビックリしたのはインターネットやスマホ、タブレットの活用を前提に教育システムが構築されていることです。恥ずかしながら教育機関とは保守的で変化を嫌うイメージを勝手に持っていました。しかしコロナ禍において急激に変化せざるを得なくなり、関係者がご尽力していただいたおかげで、子どもたちの学習環境が整ったのだと思います。

入学式の桜の木の風景は昔から続く懐かしいものでしたが、教育現場のUXは大きく変化している最中のようです。


HCD-Netで人間中心設計を学ぶ

HCD-Net(人間中心設計推進機構)は、日本で唯一のHCDに特化した団体です。HCDに関する様々な知識や方法を適切に提供し、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会づくりに貢献することを目指します。

HCDに関する教育活動として、講演会、セミナー、ワークショップの開催、 HCDやユーザビリティの学習に適した教科書・参考書の刊行などを行っています。