HCDコラム

先日ドイツのフランクフルトで開催された国際照明・ビルオートメーション専門見本市「light+building」を視察してきました。
私は業務で主にBtoBやBtoBtoCのUI・UXデザインを担当しており、この見本市では海外メーカーの照明・配線器具・Smart Home・Smart Building領域の製品・サービスを多く見る事ができました。
中でも印象に残ったのがBtoB領域のUI・UXデザインです。
日本でもそうですが、欧州では工事業者の高齢化と人手不足という社会問題を抱えながらも、Sustainableな社会実現のためのエネルギーマネージメント(SmartHome、SmartBuilding化)が大きなトレンドとなっています。
しかしSmart化するためにはハード面の施工業務だけでなくソフト面の設定・管理をする人員が必要である事から、「ハードとソフト両面の設置のしやすさ」を価値としてアピールしている展示が多く見られました。
ハード面ではパーツの少なさやワイヤレス(配線レス)になっている事を訴求し取り付けが体感できる展示もあり、ソフト面ではどの品番の配線器具をどこに設置したかを現場でスマートフォンで選択・発注まで出来るアプリもありました。
また、ビルの管理会社や所有者に向けたBEMS(ビル全体のマネジメント)展示も多数で、BEMSは情報量が多いためダッシュボードやグラフなどビジュアルを活用し適切に情報設計する事で、管理者の業務効率を大幅に上げる事に貢献できると感じました。

BtoB領域の提供価値は、エネルギー消費量や工数削減という金額面で表される事が多いですが、そのベースにあるのは「施工業者さんにとって使いやすい・わかりやすいインターフェース」という人間中心設計にあると実感しました。
Sustainableな社会実現のためには、建物を作り管理する施工業者や管理者のための人間中心設計が必要不可欠です。
BtoB領域の人間中心設計がSustainableな社会実現に繋がると考えると、今後益々専門家の必要性が求められる事となるでしょうし、活動している自分たちのモチベーションも高まりますね!

下記リンクが「light+building」の公式サイトですので、ご興味ある方はご覧ください。
https://light-building.messefrankfurt.com/frankfurt/en.html


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HCD-Net(人間中心設計推進機構)は、日本で唯一のHCDに特化した団体です。HCDに関する様々な知識や方法を適切に提供し、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会づくりに貢献することを目指します。

HCDに関する教育活動として、講演会、セミナー、ワークショップの開催、 HCDやユーザビリティの学習に適した教科書・参考書の刊行などを行っています。