セミナー・サロン

  今年度よりHCD-Net教育事業部では、海外のHCD/UX関連の動向を知る為のツアーを開催することになりました。

  初回である今年は、近年サービスデザインへの取り組みの著しい台湾へ、9月のシルバーウィークを利用して動向を探ろうという企画です。

  ツアーの実施方法としては、現地集合現地解散で、航空券、宿泊の手配は参加者各自が行い、HCD-Netは訪問・見学のポイントのアテンドをするのみという放置プレイ式の良く言えばフリーなものです。

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初日 9月19日(土)台北

  台北に三々五々到着し、夕方に小龍包で夕食をとりながら今後のスケジュールの確認。

 

2日目 9月20日(日)台南

  午前中に台北駅に集合、台湾の新幹線(高鐡)で台南へ移動。

  台湾の京都ともいわれる古都台南を観光し、夜は台南では政治家や富豪が集まるという蟹おこわの名店で明日からの活動を祈念して壮行会。とは言っても相当飲み食いをして、日本の居酒屋値段だ。

ホテルに戻って、明日からの為のスライドの作成や編集に深夜まであたる。

 

3日目 9月21日(月)国立雲林科技大学

  早朝に台南駅集合、特急で約1時間離れた斗六へ移動。

  タクシーで国立雲林科技大学設計学院(デザイン学部)へ向かう。

  同校は、台湾の国策で建設された広大な敷地と設備を持つ工業大学で、教員は殆どヨーロッパ、アメリカ、日本への留学経験者で占められている。

午前中はインダストリアルデザイン科の学生約150名に、参加者それぞれが専門分野の発表を行った。

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  学生のうち約50名が中国本土福建省からの単位互換制度を利用して来ているとのこと。台湾では世界でも稀にみる少子高齢化が進んでおり、大学も生き残りをかけて大陸からの学生を受け入れている。

  卒業生は、大陸で生産するプロダクトのデザインを台湾で行ういわゆるチャイワンモデルの仕事に就いて行く。また福祉機器のデザインも盛んだそうである。

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  昼食は大学のご厚意で、デザイン学部の教授陣と約20名校外のレストランでご馳走攻め。流石に先生方も午後の授業を控えており、我々同様にビールは乾杯だけでした。

  午後はメディアデザイン科で同じように発表と、研究室の訪問で現在取り組んでいる研究を院生から説明を受ける。ここで参加者が経験したのは、海外での発表は良いことを詳細に話すのも良いが、何が言いたいかをはっきりさせて単純骨太な構成で行わないと伝わりにくいということ。特にHCD/UXの基礎知識が無い学生には興味を湧かせられない。まあ、海外と言うよりは学生と言うのは世界中そんなものかも知れない。

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  夕方終了後、一旦ホテルにチェックイン。私は若手2名と、雲林大学生が運営する台湾の古い住宅を使ったAirbnbに宿泊した。斗六の街は農業が主な産業の静かな田舎町だ。台北や台南のような都会ではなく、本当に市井の人達と生活を共にする体験も自由な旅の醍醐味ではある。

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  夜は、今回大学側の窓口になって下さった楊教授のご招待で海鮮料理をご馳走になる。いや、毎食ご馳走攻めで、嬉しい悲鳴を上げ続ける参加者達であった。

 

4日目 9月22日(火)台北デザインファーム訪問

  朝早く斗六駅に集合、特急で約2時間半かけて台北に戻る。この旅では、台湾をほぼ縦断往復するような形で汽車の旅を続けているが、なかなか日本では味わえないのんびりした楽しい時間でもある。

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  台北に着いて、各自自分が予約したホテルにチェックインして、昼食後集合して訪問先へ向かう。

  台湾はタクシーが安いので、段々皆慣れて来て集合場所さえスマホに送っておけば、ほぼ完ぺきに集合出来るようになった。

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  今回の台北でのコーディネートをして下さることになっている台湾サービスデザイン振興会(SDN台湾支部)のアーサー・ヤン氏と合流。氏は、HCD-Net副理事長でありSDN日本支部の長谷川敦士氏からのご紹介である。

  最初の訪問先は「UXI DESIGN 遊石設計」という、シナリオをベースにしたデザインをする事務所だ。

いろいろな事例を見せて頂いたが、病院のオペ室を設計するのに実物大のホワイトモックを大きな倉庫みたいな部屋に配置し、お医者様と体験プロトタイピングをしながら装置の位置やコンセントの位置まで書き込んで行くムービーは面白かった。

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  2件目は、「Businessmodels inc 方略」という、サービスデザイン会社。

  皆さんご存知の「ビジネスモデル・ジェネレーション」を出版しているオランダに本社があり世界中に拠点を持つデザインファームだ。

  世界最大の経営コンサルティングファームのアクセンチュアの事例などを話してくれた。手法などは、我々がやっていることとさほど変わらないが。

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  なにしろガンガン本当に実務で使っている人の言葉の重さがあった。

  また、我々が「これでいいのかな?」と思っていることのヒントも随所にちりばめられており、腹落ち感が半端なくあったのも良かった。

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  後半はディスカッションになったが、面白くて時間がたつのを忘れるほど。

  最後は記念撮影をして終了。

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  終了後はアーサー・ヤン氏と会食しながら、打ち上げ会。無事4日間の日程を終了して、ツアーは解散しました。

 

5日目 9月23日(水)台北

  それぞれ適宜飛行機に乗って帰るはずであったが。連休最終日とあって、全員航空券が取れておらず、もう1泊するという。

  それではと、千と千尋で有名になった九份を案内することにして、1日観光を楽しんだ。

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  なにしろ今回は、よく学び、よく食べ、よく遊んだ旅であった。

  同じ道を歩む仲間との旅は楽しい。

  次年度はアセアンのハブ都市シンガポールとマレーシアを予定しているらしいです。

  是非、次回は参加して下さる方が増えるのを楽しみにしています。

 

担当理事:浅野 智

〜モノつくりからサービスデザインへの転換が進む台湾の現地の雰囲気を探る〜

HCD-Net 台湾のサービスデザイン 現地視察

〜モノつくりからサービスデザインへの転換が進む台湾の現地の雰囲気を探る〜

 

  本年度、9月に5連休(シルバーウィーク)があり、海外研修旅行を企画しました。台湾では近年、従来の下請け製造業に代わり、製品とサービスの組み合わせによって産業価値を高める試みが盛んです。教育の現場でもこの流れに乗ろうとする動きがあります。近年、モノつくりからサービスデザインへの転換が進む台湾の教育の現場やデザインファームを見学し現地の動向を探ります。

 

■タイトル:HCD-Net 台湾のサービスデザイン 現地視察

〜モノつくりからサービスデザインへの転換が進む台湾の現地の動向を探る〜

 

■主催:NPO法人人間中心設計推進機構

 

■本プログラムの対象者:人間中心デザイン、UXデザイン、サービスデザインに関心の高い方

 

■日時: 9月19日(土)~9月23日(水)

 

■場所:台湾台北市及び台南周辺

 

■定員:15名(先着順) 申込締切日:7月1日(月)

 

■同行:浅野智氏(HCD-Net理事)安浩子氏(HCD-Net教育事業部)

 

■スケジュール概要(訪問先の詳細)

 

◆・・ツアー対象

◇・・任意参加(希望者と一緒に行動します)

 

9月19日(土):台北 現地集合<台北泊>

◇18:00~ 皆で夕食

※集合場所詳細は参加者に別途連絡いたします

※翌日の集合に便利なMRT中山駅近辺予定です。

宿泊は台北駅またはMRT中山駅近辺をお勧めいたします。

 

9月20日(日):台南市移動&観光<台南泊>

◇台湾高速鉄道 移動

◇午後観光

 

9月21日(月):大学訪問<斗六市か台中市泊>

◆国立雲林科技大学 研究室訪問 in 斗六(台中)

※院生らとLT大会。

日本語でのディスカッションです。

(日本に留学された先生が多いため)

 

9月22日(火):新竹市、台北市でデザインコンサルファーム見学<台北泊>

◆Scenario Lab in 新竹

http://www.scenariolab.com.tw/en/

新竹はIT関連の工場や企業が集中している「台湾のシリコンバレー」と呼ばれているエリアです。

Scenario Labは、ITに関する病院、リテールなどで多数の実績を上げている

シナリオを基本としたコンセプトデザインを行うデザインファームです。

◇台北へ移動

◆Business Model Inc in 台北

http://www.businessmodelsinc.com/

ビジネスモデル戦略&デザインに関するコンサルをグローバルに展開している

コンサルティングファームです。台北のオフィスに伺います。

◇台北 Service Design Meetup

食事をしながら、台湾のServiceDesign関係者と気軽なおしゃべりを楽しみます。

 

9月23日(水):解散・自由行動

 

 

※台北2泊・台南1泊・斗六市か台中市1泊の計4泊5日です。

※現地集合、移動は各自で行動いただきます。

※パッケージツアーではありませんので、自力或いは仲間で行動できる方向きの企画です。

 

■参加費:会員20,000円、一般30,000円、学生10,000円

(アテンドのみの価格です。航空券・現地移動費・宿泊費・飲食費等は各自ご負担願います。)

 

■参加申込方法:タイトルを「HCD-Net台湾ツアー参加希望」として以下の内容を

hcdnet_registration@hcdnet.orgまでご連絡ください。

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氏名:

所属先名:

会員種別:正会員/賛助会員/学生会員/一般/一般学生

電話番号:

メールアドレス:

参加費領収書の宛名:

※記載がない場合は所属先名で発行いたします。

※電話番号とメールアドレスは緊急連絡先として台湾で使用できるものを記載してください。

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受付メールを事務局より返信いたします。参加費の支払い方法の案内は受付メールに記載されています。受付メールが2、3日(土日祝日を除く)で届かない場合は事務局にご連絡ください。請求書をご希望の場合は本文にその旨と、請求書のあて先と郵送先をご指定ください。


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