更新日:
リモートワークから出社要請へと切り替える企業が増え、「アフターコロナ」も死語になりつつある中、個人的な経験に基づいてリモートワークの功罪を考察してみました。
まず「功」としては、通勤時間がゼロになったことが挙げられます。往復3時間弱の通勤がなくなり、体力と精神的な負担が軽減され、業務時間と家庭時間の両立が容易になりました。静かな環境で業務に集中できることも大きなメリットです。出勤時は耳栓や会議室利用で周囲の雑音を遮断する必要がありましたが、自宅では基本的に静かで快適に作業できます。また、リモート会議では会議室予約の必要がない点も地味に便利です。以前は、会議室の予約が取れず会議参加が不可能になることもありました。
一方、「罪」としては、運動不足や外出機会の減少、光熱費増加などが挙げられます。 一人で完結する作業は効率化されましたが、ちょっとした相談やチームメンバーとの親睦を深めるには、対面と比べて時間がかかりました。 また、意思疎通の齟齬を防ぐために、図解などを用いる必要性が増え、コミュニケーションに手間がかかることもありました。
現在、MiroやAsanaなどの可視化ツールが普及し、コミュニケーションやタスク管理は改善されていますが、システムへの依存はリスクでもあります(もしシステムが全部消えたら?と想像すると恐ろしい)。 こんな生活はこれまでに無かったので、これからどうなる誰にもわかりません。自分も含めて業務環境を観察し続け、問題を感じれば原因と対策を講じていくような、HCD専門家らしい態度で向かっていくしかありません。
さて、来たる11月30日土曜日からHCD-Netフォーラム2024が始まります。私は実行委員会に参加し、Zoom、Slack、Google Document、Miroなどを活用したフルリモートでの運営に携わりました。実行委員が企画したセッションは全て参加型(体験型)です。フルリモート活動の反動でしょうか・・・ともあれ、申し込んでくださった皆様、興味をもってくださった皆様、ありがとうございます。皆様にとって有益なフォーラムとなるよう尽力いたしますので、年に一度のHCD-Netのお祭りを共に楽しみましょう!