HCDコラム

  仕事に役立つノウハウとして、「The Rule Of Three」というものがあります。課題や対策をまとめる際は3つでまとめる。年度目標や重点施策なども3つでまとめる。物事を要約したりポイントを共有したりする場合に「3」という数はとても理にかなっています。「3の力(Power Of Three)」を改めて見直しましょう。物語の世界では「3」がよく出てきます。三姉妹、三銃士、子豚も3匹、熊も3匹です。日本でも桃太郎は3種類の動物を連れて行くし、その他三人組、三権分立、三すくみ、三角関係、QCD、三人寄れば文殊の知恵、等々。

  「Three is a magic number」という歌は、Schoolhouse Rock!という米ABC放送の教育系アニメ番組で歌われたものですが、「3」という数字は「充足」 や「創造」や「安定」を意味するという説もあります。4つでは多いし2つでは少ない、3つが丁度いいという具合です。かのSteve Jobs氏もiPhone発表の際はMac、iPodと並べて3つで説明したし、次のiPadの時はMac、iPhoneと並べるなど「3」にこだわった フシがあります。IDEOはHCDをHear、Create、Deliverという3つのセクションでまとめています。やられた!という感じです。皆さんも「The Rule Of Three」にならって、年の重点実施項目は3つ定め、それを月毎に3つ、週に3つと分けていく。課題は3つに絞り込み、アクションも3つ設定するという 具合にしてはどうでしょう。3で回していくとコミュニケーションもスムーズに行くような気がします。

-Role of three(writing):

https://en.wikipedia.org/wiki/Rule_of_three_(writing)

-The Rue Of 3の紹介記事(Lifehacker):

http://lifehacker.com/employ-the-rule-of-3-for-daily-weekly-and-annual-pro-1513751381

-その「話し方」では伝わらない!マジックナンバー「3」を使えば、話がまとまり人を動かせる:

http://diamond.jp/articles/-/66772

-Human Centered Design Toolkit by IDEO:

https://www.ideo.com/images/uploads/hcd_toolkit/IDEO_HCD_ToolKit.pdf

 


HCD-Netで人間中心設計を学ぶ

HCD-Net(人間中心設計推進機構)は、日本で唯一のHCDに特化した団体です。HCDに関する様々な知識や方法を適切に提供し、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会づくりに貢献することを目指します。

HCDに関する教育活動として、講演会、セミナー、ワークショップの開催、 HCDやユーザビリティの学習に適した教科書・参考書の刊行などを行っています。