セミナー・サロン

2012年度のHCD-Netフォーラムが、2012年5月19日(土)に、東海大学高輪キャンパスにて開催されました。今年度のテーマは「HCD・UXの学びと人材」でした。 お申し込み段階で、定員を大幅に上回る150名の方のお申し込みを頂きました。本当にありがとうございました。 フォーラムでは、基調講演+ワークショップとして、慶應義塾大学総合政策学部 准教授の井庭崇氏に「パターン・ランゲージによる経験のマイニングと共有」と題してご講演を頂きました。
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井庭先生の研究室が作成された「ラーニングパターン」と「プレゼンテーションパターン」を事例に、経験をパターンとしてまとめそれを共有することによる創発的な学びの効果など、大変興味深い内容でした。 圧巻だったのは、150名超の参加者全員によるパタンランゲージを使ったワークショップです。
「ラーニングパターン」「プレゼンテーションパターン」から選択されたいくつかのパタンについて、自分ができているものと今後身につけたいものをそれぞれマークし、会場参加者で経験を交換する、というものでした。わずかなワークショップの時間にも関わらず、多くの人の豊かな経験を聞くことができるという貴重な経験をすることができました。
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HCDやUXの専門家人材の育成は、今後ますます重要性や必要性が高まってくるものと思います。専門家として認定された方々と、これから学ばれる方々とが経験をシェアしていけるような活動が、今後ますます必要になってくると思います。そういった意味でも、井庭先生のご講演はとても刺激となったのではないでしょうか。
基調講演の後は、3つの分科会に分かれてディスカッションが行われました。 セッションAでは、「働きながら学ぶ ~ HCDにおける人材育成」をテーマに、主に認定専門家の方々を中心に、企業内での人材育成のあり方を議論するものになりました。30名の方にご参加いただき、特に後半は活発な議論になりました。今後もこのテーマについては、さらかに深める必要があるかもしれません。
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セッションBでは、毎年恒例のセッションで教育事業部による「初心者のためのHCD入門」でした。参加者は18名でした。今年はご自身が認定専門家を受けられている方が数名見受けられたのが印象的でした。
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セッションCでは、「これからのビジネスとHCD」と題して、昨今注目されているリーンUX、ビジネスモデルキャンバスなどを中心に、HCDとの関係性と今後の展開について、ディスカッションが行われました。参加者は87名と非常に多くの方にご参加いただきました
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改めまして、多くの皆様にご参加いただき、ありがとうございました。

2012年度HCD-Netフォーラム

HCD-Netでは、毎年5月にフォーラムを開催しております。2012年度のフォーラムを、以下のように開催いたします。
・第1報:3月26日 概要更新
・第2報:3月27日 基調講演 講師 決定
・第3報:4月23日 パラレルセッション概要発表
・第4報:4月26日 参加費用と参加申込み方法追加
・第5報:4月27日 基調講演概要・パラレルセッション追加
・第6報:5月1日   パラレルセッションCの詳細追加
・第7報:5月8日   基調講演の内容詳細追加
・第8報:5月17日 会場詳細追加

内容

●テーマ: 「HCD・UXの学びと人材」
●日 時: 2012年5月19日(土)13時~17時 (懇親会 17時30分~)
●場 所: 東海大学 高輪校舎 4号館2階 交流会4号館地下コメドール)
http://www.u-tokai.ac.jp/info/traffic_map/shared/pdf/takanawa_campus.pdf
●主 催: NPO法人 人間中心設計推進機構
●協 賛: UPA Japan(予定), ヒューマンインタフェース学会(予定)

■参加費:
HCD-Net会員 3,000円/一般 5,000円
HCD-Net学生会員 1,000円/一般学生 2,000円
(懇親会は別途4000円が必要です)

■定員: 150名

プログラム

12:00~ HCD-Net2012年度 通常総会 (会員のみ 無料)
12:30~ 受付開始
13:00~ ごあいさつ 黒須正明(HCD-net理事長)
13:10~15:10
<基調講演+ワークショップ>【4201教室】
「パターン・ランゲージによる経験のマイニングと共有」
井庭 崇 氏(慶應義塾大学 総合政策学部 准教授)

<概要>
各人がもつ暗黙的な実践知を、いかにして共有することができるのか? この問いに実践的に答えようとしているのが、「パターン・ランゲージ」による知識記述の研究です。パターン・ランゲージでは、どのような状況(Context)のときに、どのような問題(Problem)が生じやすく、それをどのように解決すればよいのか(Solution)の「パターン」が記述されます。ここで記述されるのは、単なるノウハウではなく、物事を見る視点と発想です。 ここで目指されているのは、暗黙的で実践知を完全に「ことば」で記述し尽くすことではありません。そんなことは到底不可能です。このことは、物や振る舞いを表す「ことば」が、物や振る舞い「そのもの」ではないのと同様です。パターン・ランゲージも実践知そのものではなく、それを指し示すためのインデックスにすぎません。それでも、パターン・ランゲージとして実践知を指し示す「ことば」をつくり共有することで、不可視の実践知をイメージしやすくし、他者と共有する道がひらけるのです。 パターン・ランゲージは、これまで「ユーザー参加型のデザイン」や「熟達者の視点・発想を学ぶ」ためのメディアとして用いられてきましたが、本講演では「多様な経験を掘り起こし、コミュニケーションの俎上に載せる」ためのメディアとして捉え直します。そして、そのメディアを活かした取り組みや、パターン・ランゲージの制作プロセスにも言及します。 本講演では実際に、「ラーニング・パターン」(創造的な学びのパターン・ランゲージ)と「プレゼンテーション・パターン」(創造的なプレゼンテーションのパターン・ランゲージ)を用いた対話ワークショップを体験していただきます(事前準備等は必要ありません。当日ペンなど筆記用具をお持ちください)。 お楽しみに!
●「ラーニング・パターン」 http://learningpatterns.sfc.keio.ac.jp/
●「プレゼンテーション・パターン」 http://presentpatterns.sfc.keio.ac.jp/



15:10~15/20 総会報告
15:35~17:30 <パラレルセッション>
基調講演を受けて3つのパラレルセッションを設定しました。

・セッションA 「働きながら学ぶ ~ HCDにおける人材育成」【4204教室】
このセッションでは、HCDに関わる人材の育成について、
第一線でご活躍の3人の方々に登壇いただき、人材育成の方法や
課題に関してお話しいただきます。
その後、会場の参加者の方を交えた討議を計画しています。
なお、このセッションは認定人間中心設計専門家の集いを兼ねています。
ふるってご参加ください。

講演者
「シャープにおけるユーザー中心設計のための人材育成」シャープ株式会社 佃 五月氏
「IT技術者へのHCD教育の課題と展望」小樽商科大学 葛西秀昭氏
「Web制作におけるHCD人材の育成」 hcdvalue 羽山祥樹氏

セッションリーダー: 和井田 理科氏(HCD-Net理事)




・セッションB「初心者のためのHCD入門 」【4205教室】
人間中心設計(HCD)の広範な社会的基盤を確立するためには、まずHCDの基本概念を理解する機会を多くの人々に提供することが必要です。
そのためHCD-Netでは、HCDに関する初心者向けのセミナーを毎年実施しています。 本セッションでは、HCDの基本的な考え方とユーザビリティ評価の基礎を説明します。HCDの基本概念について理解したい方や、これから実務への導入を検討している方、新入社員でユーザビリティの基礎知識を必要としている方に最適な内容です。

(本セッションは、毎年実施しているものですが、ISO13407からISO9241-210への改訂等を受けて、内容を一部改訂する予定です。)

「人間中心設計の考え方」 山梨大学 郷健太郎 氏
「新入社員のためのユーザビリティ評価:入門編」 株式会社U'eyes Design 伊藤 泰久 氏
セッションリーダー:郷健太郎氏(HCD-Net理事)



・セッションC 「これからのビジネスとHCD」【4206教室】
概要:
昨今スタートアップ企業を中心に普及の兆しを見せている、デザインを企画や開発プロセスに取り込んだ「Lean UX」。HCDプロセスを効果的に実施することで、ユーザーの体験を重視したサービスデザインをスピーディーに実現させる手法として注目を集めています。本セッションでは、実際にサービス事業の現場でHCD/UXデザインを実践されている楽天の坂田さんからLean UXの現状を紹介いただき、Lean UXとトラディショナルなHCDプロセスとの相違点、デザイナのビジネスへの関わり方、これからのサービスビジネスに求められる人材やスキルについて議論します。


対象者:サービス・製品企画担当者、新規事業立ち上げ担当者、デザイナー、
出席:
坂田一倫氏 @sprmari0 楽天株式会社/編成部, giftee/UX Advisor
山崎和彦氏 @kazdesign 千葉工業大学/教授, HCD-Net理事
長谷川敦士氏 @ahaseg コンセント/代表, HCD-Net理事
・Lean UXの動向(坂田):20分 Lean UXの概要とその実態の紹介
・ビジネスモデルキャンバスを活用したアクティビティ(山崎):20分
ワークショップや実際のコンサルティングプログラムの紹介
・HCD Phased Approachの紹介(長谷川):20分
ビジネスにおけるHCDプロセス活用のためのフェーズアプローチ
・パネルディスカッションテーマ:サービスビジネスに求められる人材像と教育

セッションリーダー:長谷川敦士(HCD-Net理事)



<交流会>
会場 4号館地下1階食堂 (コメドール)


■申込方法

満席となりました。

タイトルを「2012年度HCD-Netフォーラム参加希望」として以下の内容をhcdnet_registration@hcdnet.org までご連絡ください。
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氏名:
所属:
電話番号:
メールアドレス:
会員種別:正会員/賛助会員/学生会員/一般/一般学生
懇親会出席:有・無
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請求書をご希望の場合は本文にその旨と、請求書のあて先と郵送先をご指定ください。
受付メールを事務局より返信いたします。
参加費の支払い方法の案内は受付メールに記載されています。
受付メールが2、3日(土日祝日を除く)で届かない場合は事務局にご連絡ください。


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HCD-Netで人間中心設計を学ぶ

HCD-Net(人間中心設計推進機構)は、日本で唯一のHCDに特化した団体です。HCDに関する様々な知識や方法を適切に提供し、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会づくりに貢献することを目指します。

HCDに関する教育活動として、講演会、セミナー、ワークショップの開催、 HCDやユーザビリティの学習に適した教科書・参考書の刊行などを行っています。