HCDコラム

皆さんが最後にした感動的な経験体験はいつ、どんなことでしょう。感動は感受性(=感性)を豊かにすると言います。感受性(=感性)が豊かになれば、人生も実りのあるものになります。勿論、仕事にも良い影響を与えます。HCD/UXDでも、例えばユーザーの声を聞いたり観察したりする事を通じて気づきを得る場合など、感性は非常に大事です。感受性あるいは感性の意味としては、感覚器官が受けた外界からの刺激を、自分の知覚や感情に結びつける能力だそうです。あえて区別すれば、前者の感受性はこの感覚によって情緒的感情を起こす能力のことで、情緒に重みがあるそうです。そして後者の感性は、その感情を理性により転換する能力で、理性に重みがあるそうです。理性により転換するためには、経験や知恵が必要となります。これが、感性は年齢と共に豊かになると言われる所以です。(感覚とは明らかに違います)

感受性なり感性は、意識的に強化できるようです。理屈や先入観なしに良い絵画を観たり、良い生の演奏を聴いたりするのが良いようです。演劇などは最高でしょう。ようするに、観たり聴いたりした時に、なんだかよく分からないものを受け止めようとすることが重要です。他にも、日本体育大学の「集団行動」や「駒ケ岳山頂から富士山を見た時」などは感動します。感動は感覚受容器を刺激し活性化するので、感受性が強くなり感性も豊かになるのです。たまには仕事を忘れて、感動を経験してみてはいかがでしょうか。


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HCD-Net(人間中心設計推進機構)は、日本で唯一のHCDに特化した団体です。HCDに関する様々な知識や方法を適切に提供し、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会づくりに貢献することを目指します。

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