HCDコラム

1. 使う人の要求に応えるために、設計と評価を繰り返す

HCD の進め方の基本は、製品の構想段階から対象ユーザーとその要求を明確にして、要求に合ったものを設計し、満足度合いを評価することです。ユーザーの要求が満たされるまで、これを繰り返します。

図1

※ 1 ISO 13407 (JIS Z 8530):インタラクティブシステムの人間中心設計プロセス
※ 2 各プロセスでHCD を着実に進めるための、各種手法が開発されています。これらの手法を活用することによって、ユーザビリティを向上させることができます。

2. 現場観察で問題点を見つける

図2

ユーザビリティは利用状況によって変化します。人により、時により、場所により、目的により答は変わります。ユーザビリティを向上させるには、対象とするユーザーのニーズと行動を知ることが出発点となります。
現場では、ユーザーを中心に、その周りでどんなことが起きているかを観察し、分析します。実際の利用現場には多くのヒントが隠されています。

3. 多様な人材チームで進める

HCD 活動はユーザビリティの専門家だけでなく、製品仕様をまとめる設計者やデザイナー、市場導入戦略を牽引するマーケッターなど、多様な人材が関わりながら推進することが求められます。


HCD-Netで人間中心設計を学ぶ

HCD-Net(人間中心設計推進機構)は、日本で唯一のHCDに特化した団体です。HCDに関する様々な知識や方法を適切に提供し、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会づくりに貢献することを目指します。

HCDに関する教育活動として、講演会、セミナー、ワークショップの開催、 HCDやユーザビリティの学習に適した教科書・参考書の刊行などを行っています。