セミナー・サロン

DAY1
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7月4日に、オンライン(Zoom)形式で、UXデザイン連続セミナーの1回目を開催しました。
この連続セミナーは今年で4年目になりますが、コロナ禍での開催のため、フルリモート版でプログラム(全6回)を実施しました。
フルリモートでの開催は2回目で、講師・スタッフ共に昨年の経験を活かして、受講者30名と共に初日を迎えることができました。
今年のテーマも昨年に引き続き『キャリアを通した継続的な成長のためのソリューション』です。
午前中は、講師の井登さんより「連続セミナーのプログラム全体像」の解説と「良質なユーザーエクスペリエンスの考え方」をレクチャーをしていただきました。オンラインの開催でも、受講者の皆さんとZoomのチャットや反応機能を活用して、コミュニケーションを取りながら進めていきます。


午後は、「デザイン的な思考法?発見と創造のためのリサーチ手法についての概論」をレクチャーしていただきました。
新しい意味の提案のために必要な調査方法、特にデプスインタビューの手法を教わりました。


その後、6チームに分かれて、リレー形式でデプスインタビューを体験しました。
体験用テーマは「日々の健康管理を促す商品やサービスの開発」です。


インタビュー設計から実施まで短時間でしたが、実際に体験し、他のチームの様子を観察することで、理解が深まったようです。

セミナー後の懇親会もオンライン&井登さんを囲んで楽しく行われました。
インタビューのコツ・感想・振り返りが終わった後は、参考図書、チームビルディング状況、ツールの使い方で盛り上がりました。
次回は「デプスインタビューを用いた価値探索?価値抽出」です。今回の経験が役立つことを期待しています。

2週間に1回ハードなスケジュールが続きます。2回目からは宿題も出て大変だと思いますが、受講者のみなさん、脱落せずについてきて欲しいと願っています。
セミナーが円滑に進められるように、運営メンバーもしっかりサポートしていきたいと思います。

DAY2
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「デザイン的思考法と価値探索のためのデザイン・リサーチ概論(UXデザイン連続セミナー2021・夏 Day2)」開催レポート
7月18日に、オンライン(Zoom)形式で、UXデザイン連続セミナーの2回目を開催しました。
午後からのスタートで、最初の30分は各グループで振り返った内容に対し、講師の井登さんよりフィードバックと講義内容の振り返りが行われました。


その後、本ワークショップのメインテーマ『キャリアを通した継続的な成長のためのソリューション』についてインタビューをするため、チームに分かれてインタビュー設計を行いました。


各チームで意見を出し合いながらインタビューを設計した後、調査協力者2名それぞれに対し、30分間のインタビューを行いました。
Day1でのデプスインタビューの反省を元に、信頼関係を築きながらユーザーのインサイトを発見すべくヒアリングができました。
インタビューの裏ではグループメンバー間でSlackやMiroを使いながら、逐語録を取り共有するなど、オンラインならではの情報共有が行われていました。

インタビュワーからは「自分のインタビューで十分に聞き出せたか不安になる」、「30分があっという間でした」という感想がありました。

インタビュー終了後は、「KA法を用いた価値抽出・価値変換技法」の講義が行われました。


その後、グループに分かれてインタビューの内容をもとに「ファクトイド抽出」と「KA法を用いた価値カードの作成」を行いました。
KA法は初めてという参加者も多く、進行する上で戸惑いもあったようです。進めているうちに少しずつ慣れてきてチームのメンバーと相談しながらカードの作成をしていました。


今回、終わらなかったファクトイドの抽出と価値抽出については次回までの宿題となりました。
終了後は、懇親会が行われ参加者同士で親交を深めることができました。オンラインでの実施
ため、直接会うことはできませんが、こうした機会を利用してコミュニケーションを深めていきましょう。

DAY3
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「デザイン的思考法と価値探索のためのデザイン・リサーチ概論(UXデザイン連続セミナー2021・夏 Day3)」開催レポート
8月1日に、オンライン(Zoom)形式で、UXデザイン連続セミナーの3回目を開催しました。
午前中はZOOMを解放し、各グループで価値カードの作成や、井登さんへの質疑応答が行われました。質疑応答を通して、インタビュー結果を元にした価値の見つけ方や、情報整理方法の理解が深まりました。


午後は「価値統合マップ」と「ペルソナ」の意義と作成手順を学び、グループワークを行いました。


まず価値統合マップを作るため、Day2 で作成した価値カードの関連性や類似性を考えてグルーピングし、相関性、指向性、時系列を整理しました。

次にペルソナの実務的な作成方法を学び、今回は講習用の簡易フォーマットを用いて各グループでペルソナを作成しました。


作成を通じて、Day2で行ったインタビューの反省点の発見や、価値の選定への苦労もありました。
ワークの時間内に作成が終わらなかったため、今回も多くのチームが価値統合マップとペルソナ作成を宿題に持ち帰りました。
懇親会では、グループワークでの相談や、講義とは離れて「デザインの社会的意義の歴史」について話され学び多き時間になりました。

全6回の講義も折り返しです。
次回は作成したペルソナを元にカスタマージャーニーマップを作り、サービス作りへ発想を広げます。
最終アウトプットに向けて頑張りましょう。

DAY4
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「デザイン的思考法と価値探索のためのデザイン・リサーチ概論(UXデザイン連続セミナー2021・夏 Day4)」開催レポート
8月15日に、オンライン(Zoom)形式で、UXデザイン連続セミナーの4回目を開催しました。
Day4では、前回作成したペルソナに対してフィードバックを行い、後半はカスタマージャーニーマップとサービスブループリントのレクチャーが実施されました。

前半では、各グループで作成したペルソナを共有しました。
作成するにあたって悩んだポイントに対して井登さんから一つ一つフィードバックを行い、アイデアが生まれやすい設計方法について理解を深めました。


ペルソナの作成が終わったら、ペルソナにとって理想のストーリーを描くステップに入ります。
ストーリーを作る上での有効なツールである、カスタマージャーニーマップサービスブループリントについて触れ、グループワークではサービスジャーニーマップの作成を行いました。


今回のテーマはまだないサービスを考えるため、サービスジャーニーマップを作成することは難易度が高く、各グループ手が進まない状態でした。そこに運営メンバーが入り、壁打ちやディスカッションを通してグループ内の共通理解を深め、ストーリーを作成していきます。


全6回の講義で残すところ後2回になります。
今までのワークを通して作成したペルソナに沿ったサービスを考えるフェーズです。
次回は各グループで用意したサービスジャーニーマップのブラッシュアップをして、プロトタイプ作成について触れていきます。
最終アウトプットに向けて残り2回走り抜けましょう。

DAY5
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「デザイン的思考法と価値探索のためのデザイン・リサーチ概論(UXデザイン連続セミナー2021・夏 Day5)」開催レポート
8月29日に、オンライン(Zoom)形式で、UXデザイン連続セミナーの5回目を開催しました。
最終日となるDay6は発表に向けて各グループ追い込み作業と発表がメインとなるため講義としては実質ラストとなる回です。

講義の最初は、Day4でバックエンドのジャーニーも踏まえた設計が大事ということ、ペインフェイルに注目し解決のためのアイデアの種を発想するという振り返りと質疑応答からはじまりました。例えば、「どれを重要な価値と定義するか?」などカスタマージャーニーマップを作る上で出てくる疑問点を丁寧に解説を通して理解を深めていきました。


その後、井登さんよりサービスジャーニーのブラッシュアップ&解決のためのアイデアづくりで理想の状態を実現するために問題解決/価値提案のためのアイデアを出す演習を行いました。
ポイントは実現可能性が高い低いに関わらず、多くのアイデアを多く出すことを意識することです。


先に個人で埋めてグループ内に共有したり、それぞれのグループでディスカッションしながら進めたり各グループ様々なやり方でワークを進めていきました。

ワークの途中ではアイデア出しに煮詰まった際に重要なポイントを3つ紹介しました。
9マス拡散法・オスボーンのチェックリスト・他力本願法などのワークフレームを通して幅広い視点を持ってワークを続けます。


後半は、考えたアイデアを伝えるためのプロトタイピングについて触れました。
プロトタイピングといっても検証したい内容によって形が変わるため、定義から丁寧に解説しました。


最終日のプレゼンでどのようなサービスのプロトタイプができるのかとても楽しみです。
最終日までグループ一体となって頑張りましょう。

DAY6
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「デザイン的思考法と価値探索のためのデザイン・リサーチ概論(UXデザイン連続セミナー2021・夏 Day6)」開催レポート
9月5日に、オンライン(Zoom)形式で、UXデザイン連続セミナー6回目を開催しました。
最終回は、これまでの総まとめとプレゼンテーションです。


受講者の皆さんは、発表に向けてグループ毎にSlackやオンラインミーティングを使いながら活発的にコミュニケーションを取っている姿が見られました。運営チームは、その様子をサポートしながらどのようなサービスが出来上がるのか楽しみにしていました。

13:00からZoomを開放し、フリータイム(任意参加)で講師の井登さんへの質疑応答を実施しました。講義の内容に関して深ぼったを通して実務で進めるポイントなどを理解しました。

14:00から井登さんのショートレクチャー「プロトタイピングのプロセスとコツ」でスタートし、最後に発表や評価のポイントについて説明がありました。

待ちに待った発表は、FigmaやAdobe XDを使ったプロトタイピング、GoogleSiteを用いたLP、ビデオプロトタイプなど、各グループとも趣向を凝らし、個性豊かなプレゼンが行われました。

各グループ発表後に、井登さんからの講評や特別審査員(Day1の取材協力者)からのフィードバックがありました。全体を通してどのグループも講義で学んだUXデザインのステップを踏んだ提案となっており興味深い提案になっていました。講評では、よりビジネスとしてどう成立させるかという一歩進んだフィードバックがありました。また特別審査員からは、実際に自分がサービスを使うという視点で、Good・Moreなポイントでフィードバックが寄せられました。以上のフィードバックを通して各グループそれぞれに提案したサービスの手応えを感じていたようです。

最後に講師の井登さんから評価の仕方「イノベーションのためのクライテリア」について説明がありました。UXを設計していく上で重要な視点がまとめられています。

チェックアウト後に、記念のスクリーンショットを撮って連続セミナーが終了しました。
チェックアウトでは、受講者のみなさんからセミナー通して得た気づきや学び・今後に向けての抱負などこれからの活躍に向けて様々な感想が述べられました。

最終日の懇親会は、4~5人ずつブレイクアウトルームに分かれて、連続セミナーの振り返り、発表への感想、チーム運営、リモートワーク、業界の裏話、仕事の悩み相談など、30分でローテーションする度に、ディープな話題に切り替わり、ワイワイ、楽しく盛り上がりました。

受講者のみなさん、約2ヶ月間お疲れ様でした。連続セミナーを通して学んだ知識やプロセスを実務で活用して、よりUXデザインの考え方を磨いていただけたらと思います。また、このセミナーで知り合った「同じ目標や悩みを持った仲間」とのコミュニケーションが続くことを願っています。

最後に、昨年に続きコロナ禍によりオンラインでのセミナー開催にあたってZoomやSlackなどツールを活用して実施しましたが、何もよりも受講者の皆様の熱意や頑張りに支えられ無事に終了できたことを講師・運営メンバー共に大変感謝しております。ありがとうございました。

体系的に人間中心デザイン/UXデザインを学べる連続セミナーを計画しました。デザインテーマに関する課題探索のためのインタビュー調査を主とするリサーチ技法やペルソナの作成から、サービスを創りあげるまでのプロセスを一貫して学び、受講者が実務でUXデザインを実践できるようになることを目指します。デザイナーだけではなく、エンジニア、企画、広報など様々な分野の受講者を募りますので、体系立てられた知識と実践を身に着けて頂きたいと思います。昨年実施した内容をベースに、今年もフルオンラインで実施します。

■開催日時:
第1回セミナー:2021年7月4日(日)10:00~18:00
「価値探索のためのデザイン・リサーチ概論」

第2回セミナー:2021年7月18日(日)13:00~18:00
「デプスインタビューを用いた価値探索〜価値抽出」

第3回セミナー:2021年8月1日(日)10:00~18:00
「価値の構造化とペルソナデザイン」

第4回セミナー:2021年8月15日(日)13:00~18:00
「ユーザー体験の俯瞰的な可視化によるアイデア発想手法」

第5回セミナー:2021年8月29日(日)13:00~18:00
「キーモーメントの策定→具体化とアイデアの拡張発想」

第6回セミナー:2021年9月5日(日)13:00~19:00
「プロトタイピングによるエバリュエーション手法」

■会場:オンライン(Zoomによるウェビナー機能を使用します)

■定員:30名(抽選)

■参加申込方法:下記ページよりお申込みください。
https://hcdnet-ed.connpass.com/event/213184/

■参加申込期限:6月11日(金)17:00
※抽選結果は6月14日以降にお知らせいたします。参加費は6月28日までにお支払いください。詳細は当選者にメールにてお知らせします。

■参加資格:原則申し込んだ本人が全セミナーに参加してください。

■参加費:
賛助会員・正会員:65,000円
一般:90,000円
学生:48,000円

■講師:井登 友一(いのぼり ゆういち)氏
株式会社インフォバーン取締役/京都支社長。デザインコンサルティング会社にて定性的なユーザインサイトを起点とした「ユーザー中心発想」
によるコミュニケーションデザインと、Webサイトの企画・プロデュース・設計に従事。大手住宅メーカー、ウェディングプロデュース企業、大手製薬企業など、数多くの企業のマーケティングコミュニケーションを支援。2011年インフォバーン入社、京都支社の責任者を務める。日本プロジェクトマネジメント協会認定プロジェクトマネジメントスペシャリスト(PMS)、人間中心設計推進機構認定人間中心設計スペシャリスト。

【注意事項】
■賛助会員の皆さまへ:
・2名まで「HCD-Net賛助会員」種別にて参加可能です。3名以降の方は「一般」種別となります。
・予め2名様を社内にてご調整をお願いします。3名を超えた場合は、再度「一般」にてお申し込み手続きを行っていただきますのでご了承をお願いいたします。


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動画チャンネル

一部の講演は動画チャンネルで見ることができます。

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HCD-Net(人間中心設計推進機構)は、日本で唯一のHCDに特化した団体です。HCDに関する様々な知識や方法を適切に提供し、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会づくりに貢献することを目指します。

HCDに関する教育活動として、講演会、セミナー、ワークショップの開催、 HCDやユーザビリティの学習に適した教科書・参考書の刊行などを行っています。