セミナー・サロン


近年、宇宙産業は世界的に急成長を遂げ、観光旅行や月面探査、将来的な火星移住など、人類の活動領域は地球から宇宙へと広がりつつあります。 2050年には10万人が宇宙へ行くともいわれ、そこでは無重力・閉鎖空間・資源制約・時間遅延といった特殊な環境が、人々の生活や行動に大きな影響を与えます。こうした環境下では、技術的な解決だけでなく、「人がどう感じ、どうふるまい、どのような体験を得るのか」を考える人間中心デザイン(HCD)の視点が不可欠です。
本イベントでは、宇宙産業の現状を学び、ワークショップでは、「宇宙空間における体験設計」に挑戦します。テーマは、宇宙ホテルでの滞在、無重力下での食事や睡眠、月面・軌道上での新しいサービスの可能性など多岐にわたります。企業関係者、研究者、学生など、分野を超えた多様な参加者が集うことで、これまでにない視点が交わり、新しいアイデアや価値の創造につながることを期待しています。未来の宇宙社会に向けて、一緒に可能性を広げていきましょう。本イベントは、2日間にわたり講演およびワークショップ形式で実施いたします。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

■主催:特定非営利活動法人人間中心設計推進機構 ビジネス支援事業部

■共催:一般社団法人人間中心社会共創機構

■協力:慶応義塾大学 白坂研究室

■日時:Day1 2026年1月22日(木) 13:00-17:00(12:30受付開始)
    Day2 2026年2月5日(木) 13:00-17:00(12:30受付開始)

■開催方法:対面のみ(オンライン配信はありません)

■会場:KDDI Digital Divergence カンファレンスルーム
東京都港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング 西棟3階
https://maps.app.goo.gl/bK5HT2hfm6MwuUr88

■参加費・定員:
講演+ワークショップ (2日間)の参加:定員50名
10,000円(HCD-Net正会員・賛助会員)
15,000円(一般)
※ワークショップはDay1、Day2の両日ご参加いただくことを前提としております。

講演のみ(1月22日)のみ参加:50名
3,000円(HCD-Net正会員・賛助会員)
5,000円(一般)

■プログラム:
【Day1:2026年1月22日】
12:30 受付開始
13:00 開会あいさつ
13:10 基調講演:白坂 成功氏 (慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 委員長・教授)
13:55 特別講演:野中 朋美氏 (早稲田大学創造理工学部経営システム工学科教授)
14:40 休憩
14:50 ワークショップ開始
・イントロダクション
・アイスブレイク「好きなこと・興味」
・ワールドカフェ 
16:45 Day1の振り返りとDay2予告
16:50 終了

【Day2:2026年2月5日】
12:30 受付開始
13:00 Day1の振り返りと目的再確認、Day2の内容確認
13:05 導入講演:吉武 良治氏 (芝浦工業大学 デザイン工学科 教授)
「芝浦工業大学デザイン工学科プロジェクト演習の紹介」
13:45 ワークショップ開始
・「好きなこと・興味」を要素に分解
・掛け算発想ワーク
・企画書作成ワーク
・プレゼンテーション
・評価とフィードバック
16:55 クロージング
17:00 終了

■講演内容:
基調講演:白坂 成功氏 (慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 委員長・教授)

講演タイトル:「宇宙はUXの未踏領域:新たな宇宙ビジネスの潮流と低重力体験がもたらす事業機会・デザイン課題」

講演概要:
宇宙開発は、国主導による技術開発から、民間主導によるビジネス開発に大きく変わり始めている。本講演では、どのようにして宇宙ビジネスが生まれてきたか、これからのどのように宇宙ビジネスが生まれようとしているのかについて俯瞰する。また、その中で、低重力空間における体験設計の重要性・必要性、及びデザイン課題について説明する。


特別講演:野中 朋美氏 (早稲田大学創造理工学部経営システム工学科教授)

講演タイトル:「地上の知と技術を宇宙へ:一般民間人の快適・健康宇宙生活を支える宇宙QOLの研究開発とデザイン」

講演概要:
本講演では、一般民間人の健康・快適宇宙生活を実現することを目的とした「宇宙QOL研究開発拠点」の取り組みを紹介し、宇宙空間における体験設計の新たなパラダイムを提示する。従来の宇宙開発は、高度に訓練された宇宙飛行士を前提に閉鎖環境やECLSS(Environmental Control and Life Support System:環境制御・生命維持システム)が設計されてきた。しかし一般民間人の宇宙滞在が現実味を帯びる現在、この前提は大きく変わりつつある。
一般民間人の宇宙旅行では、認知特性・生理反応・滞在目的などが異なる多様な利用者を前提とし、健康・QOL・快適性を総合的に支える仕組みが不可欠である。そのためには、人間中心アプローチにもとづく設計手法や評価指標の再構築が求められる。本講演では、こうした前提変化に応えるための設計思想と具体的アプローチ、宇宙特有の制約下での体験価値創出の考え方、さらに地上のサービス・製品開発への応用可能性について議論する。

■参加申込方法:
次のURLからお申込みください。※Peatixのアカウント登録が必要です。
https://peatix.com/event/4737677/

当日の参加者確認の都合上、参加するご本人名義でご登録ください。
また、賛助会員は、1口につき2名まで会員価格で参加できます。3名以上からは、一般価格が適用されます。予めご承知おきください。

■申込期限:2026年1月15日(木)

■対象者:HCD専門家、HCD/UXDの実践者、スタートアップ・新規事業に携わる方

■対象コンピタンス:
A5:ユーザー体験構想・提案能力
B1:プロジェクト企画能力
B3:チーム運営能力
C1:HCD運用・導入設計能力

人間中心設計(HCD)コンピタンスマップ2025年版(HCD-Net)
https://www.hcdnet.org/certified/apply/hcd-2314.html

(認定資格保持者の方)
■参加者付与ポイント:
2026年1月22日:1ポイント
2026年2月5日:1ポイント
※参加時間が短い場合など、上記ポイントを付与できない場合があります。

■注意事項:
(1)領収書および請求書について
・クレジットカードのご利用明細書、金融機関の払込受領書もしくは払込完了画面、Peatix発行の受領データをもって領収書に代えさせていただきます。
・Peatix発行の領収データについては、こちらをご参照ください。
http://help.peatix.com/customer/portal/articles/221024
・請求書の発行は、お受付いたしかねます。

(2)キャンセルについて
・キャンセル前提のお申込みはご遠慮願います。
・やむを得ずキャンセルが必要となった場合、申込期限までにお申し出があったチケットはキャンセル手続きを承ります。それ以降のキャンセルにつきましてはお受け出来かねますので、何卒ご理解いただきますよう宜しくお願い申し上げます。

(3)PayPalをご利用される方へ
PayPalから支払い承認のメールが届いても、その段階ではまだお申込みが完了しておりません。PayPal決済画面でカード情報を登録後、注文確定画面に移動し、カナ名など必要項目に情報をご入力された上、確定ボタンを押して注文確定となります。ご注文が確定するとPeatixからご登録のメールアドレス宛に『お申込み詳細』のメールが自動配信されます。


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動画チャンネル

一部の講演は動画チャンネルで見ることができます。

HCD-Netで人間中心設計を学ぶ

HCD-Net(人間中心設計推進機構)は、日本で唯一のHCDに特化した団体です。HCDに関する様々な知識や方法を適切に提供し、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会づくりに貢献することを目指します。

HCDに関する教育活動として、講演会、セミナー、ワークショップの開催、 HCDやユーザビリティの学習に適した教科書・参考書の刊行などを行っています。