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イベントレポート

12/11(月)に芝浦工業大学にて「HCDコンピタンス知識編『情報構造の設計・概論』」を開催しました。HCD-Netでは、人間中心設計専門家/スペシャリストやそれらを目指している人に是非知っておいて頂きたい「基礎知識」について順次講座を開催しており、今回はその二回目となります。
(一回目は「HCDにおける成果物の”評価”概論」を実施しました。)

まずは、「HCD-Net教育事業部」和井田からの人間中心設計専門家資格やHCDコンピタンスについての説明の後、安藤昌也先生の「人間中心設計専門家のコンピタンス」に関する解説動画を視聴しました。

続いて、今回講義および質疑応答のファシリテートも兼務下さったfreee株式会社の伊原力也さんより「情報構造設計するための基礎知識」と題して、IAの概念や分類・手法などベースとなるご説明頂き、引き続き、実際の現場でどのように応用されているのかを様々なジャンルの4名の実践者にご紹介頂きました。


freee株式会社の坂本登史文さんからは、マイナンバー管理ツールという「法的・技術的な厳密さ」と「難解さを廃したUI」の両方が求められる事例を、
Qrio株式会社の山口隆広さんからは、IoTデバイス開発におけるIAについて、デバイス詳細などを縦軸・デバイスとアプリなどを横軸として、縦・横二軸で全体を最適化する具体的な手法について、
日本デザインセンターの関口裕さんからは、紙もWebも経験なさってきた知見や具体的な経験からあらゆるものがIAの対象になりうるというお話を、
モニカ株式会社の大橋正司さんからは、組織のグランドルール開発やチームのコミュニケーション設計におけるIAの具体例について、
それぞれお話頂きました。自身の業務に近いものだけでなく、触れたことのないジャンルでのIA事例についても知る貴重な機会となり、受講者の皆さんも熱心にメモを取りながら聴講されていました。


休憩を挟んで、受講者の皆さんが登壇者への質問を付箋に書き込み、数人で話し合いながら提出するものを選ぶというグループワークを実施。登壇者の皆さんがその場で質問を分類し、それぞれに答えるという形の質疑応答が行われました。業務で実践するためのより具体的な手法や、IAの必要性を如何に啓発するかなど、受講者各々のIAの活用意欲に溢れる質問に、登壇者もそれぞれのご経験に基づいてご回答頂き、気づきや学びの多いセッションになりました。
受講者からは「様々なジャンルの事例が聞けて実務に生かせそう」「IAという比較的珍しい題材に関して理解が深められる貴重な機会だった」など多数の喜びのお言葉を頂きました。基礎知識と実践事例を紐付けることで、IAの輪郭や汎用性が見えた方もいらっしゃったのではないでしょうか。


「HCDコンピタンス知識編」は今後も引き続き開催予定です。専門家/スペシャリストを取得するためのコンピタンス理解にも、既に取得された方のより深い理解と活用にも有効な講座ですので、是非参加してみて下さい。


概要


 HCD-Netでは、本年度よりHCDの専門家であれば知っておくべき基礎知識の講座を順次開催します。本講座では、HCD専門家のコンピタンスを軸に、コンピタンス発揮の基本となる定番知識を確認していただくためのものです。
 第2弾は、HCD専門家コンピタンス「情報構造の設計」に関する講座です。ウェブサイトのみならず、アプリケーションや機器の操作メニューなども膨大な情報を扱うようになってきています。それを、人にとってわかりやすく整理し構造化するために必要な知識について、様々な事例とともに解説します。
 ユーザー要求を明確にして「解決案(仕様)をつくる」という業務の中には、システムの要求仕様・情報構造・デザイン仕様などが含まれますが、フェーズを分けずに実施している場合も多いと思います。ユーザーの特性に合わせて情報構造を設計するとはどういうことかを再認識する機会として活用していただければと思います。

対象者:
・これからHCD専門家・HCDスペシャリストになりたい人
・すでにHCD専門家・HCDスペシャリストで、守備範囲を広げたい人・学び直しをしたい人

担当事業部:HCD-Net教育事業部

■日時:2017年12月11日(月)17:30~20:30 (受付開始:17:10~)

■会場:芝浦工業大学 芝浦キャンパス 307教室
(東京都港区芝浦3-9-14)
http://www.shibaura-it.ac.jp/access/shibaura.html

■定員:40名 50名(増席しました)

■参加費:
HCD-Net正会員/賛助会員:5,000円
HCD-Net学生会員:1,000円
一般:10,000円
一般学生3,000円

プログラム

1.講座の概要紹介
2.講義「情報構造設計するための基礎知識」 伊原 力也氏
3.事例紹介(順番は仮です)
 ・業務アプリケーション:坂本 登史文氏
 ・IoTプロダクト:山口 隆広氏
 ・エディトリアルデザイン:関口 裕氏
 ・組織開発ツール:大橋 正司氏

講師紹介


伊原 力也(いはら・りきや)氏 freee株式会社
アクセシブルなインタラクションデザインの実践を標榜し、Webサービスやスマートフォンアプリの設計業務に従事。ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)理解と普及作業部会委員としても活動。HCD-Net認定 人間中心設計専門家。クリエイティブユニットmokuva所属。
共著書に『デザイニングWebアクセシビリティ』、監訳書に『インクルーシブHTML+CSS & JavaScript』『コーディングWebアクセシビリティ』(ボーンデジタル)。


坂本 登史文(さかもと としふみ)氏 freee株式会社 執行役員 プロダクトマネージャー
2010年京都大学理学研究科修了。大手メーカー系IT企業でSAPコンサルタントとして会計システムの開発に従事。その後、データサイエンティストとしてDeNAで活躍。2014年3月freee株式会社に参画、データ分析チーム・グロースチームの立ち上げ、会社設立freeeのプロデュースなどを経て、現在は未来の常識を作る新製品を企画中。


山口 隆広 (やまぐち たかひろ)氏 Qrio株式会社 業務推進/サービスディレクター
東北大学大学院工学研究科 応用化学専攻を修了。RMC(現RCO)にてクーポン雑誌や住宅情報メディア業務設計を経験したのち、DeNAでソーシャルゲームの開発や、モバイルサービスにおけるUX概念の検討等を経て、株式会社パエリアとして独立起業。2016年よりQrio株式会社へ参画。スマートタグやスマートロックといったIoTプロダクトのサービス開発に関わりつつ、現在はデザインチームの育成・拡大にも従事。主な仕事はサービスデザインとNode.js界隈。HCD-Net認定 人間中心設計専門家、2017年よりHCD専門資格認定センター委員。


関口 裕(せきぐち ゆたか)氏 日本デザインセンター オンスクリーン制作室 アートディレクター・デザイナー 
大学でプロダクトデザインを修めた後、エディトリアルデザイン・情報デザインを扱うデザイン会社Concent, Inc. に就職。雑誌を中心に書籍や広報誌など紙媒体のデザインに多数携わる。大規模・中規模のコーポレートサイトやブランドサイトなどを軸としたデジタルメディアのデザインにも従事。設計の上流工程からグラフィックのフィニッシュワークまで、幅広く関わりデザインを手掛ける。2017年8月より現職。


大橋 正司(おおはし しょうじ)氏 モニカ株式会社代表取締役CEO・サイフォン合同会社代表社員CCO
東京大学大学院情報学環・学際情報学府修了。専門はメディア論、博物館情報メディア論、デジタルアーカイブ。IA、デザイナー。FX為替取引、生命保険、新聞社等の大規模サービス及び業務システムのUXデザイン、情報設計、UI設計に従事。組織開発を併用したサービスデザインの内製化支援を行っており、チームの心理的安全性と関係性のメンテナンスを行う日本初の組織開発ツール「Monica」を2017年から展開している。

参考

■対象コンピタンス
A8: 製品・システム・サービスの要求仕様作成能力
A10:  情報構造の設計能力
A9: デザイン仕様作成能力

■参考:
人間中心設計(HCD)コンピタンスマップ 2016年版(HCD-Net)
//www.hcdnet.org/media/001/201611/competence_map2016.pdf
『情報アーキテクチャ』Louis Rosenfeld,‎ Peter Morville,‎ Jorge Arango、オライリー、2016
HCDライブラリー『人間中心設計の基礎』黒須、近代科学社、2013 
『IAシンキング』坂本貴史、ワークスコーポレーション、2011

申し込み方法

■参加申し込み方法
下記よりお申込みお願いします。
セミナー:http://peatix.com/event/323153

【注意事項】
■賛助会員様について
※賛助会員様は2名までは「HCD-Net賛助会員」種別にて参加可能です。3名以降の方は「一般」種別となりますので、予め2名様を社内にてご調整ください。
登録される場合は正副代表者の方のお名前でご登録いただき、参加の方にpeatixチケット譲渡機能をご利用いただくか、または当日は代理の旨受付でお申し出ください。

■領収書および請求書について
※請求書及び領収書の発行はお受付致しかねます。
※領収書が必要な方は、peatixで発行される領収データをご利用ください。
http://help.peatix.com/customer/portal/articles/221024

■キャンセルについて
・キャンセル前提のお申込みはご遠慮願います。
・やむを得ずキャンセルが必要となった場合は、12月6日(水)17:00までにお申し出があった場合はキャンセル手続きを承ります。それ以降のキャンセルにつきましてはお受け出来かねますので、何卒ご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。
・キャンセル時の返金につきましては、peatix Help「チケットをキャンセルしたい」をご参照ください。
・キャンセル締め切り日以降に資料を事前配布する場合があります。その場合はpeatixのメッセージ機能でお知らせします。


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