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イベントレポート

6月21日(木)、ラクスル株式会社様の会場にて「HCDコンピタンス知識編『HCDにおける成果物の評価・概論』」を開催しました。昨年度も開催された「専門家であれば知っておくべき基礎知識を確認するための講座の”評価編”」でしたが、人気が高く満席となりました。
今回は「ユーザビリティテスト」「専門知識に基づく評価」「ユーザーによるコンセプト評価」という3つのテーマについて、それぞれ講義をしていただきました。


最初の講義は、人見 幸香さんによる「ユーザビリティテスト」です。こちらは、コンピタンスマップのA12「ユーザーによる評価実施能力」に含まれる内容になります。
ユーザビリティテストの全体的な流れやポイント、どういったことに気をつけるべきかを人見さんの経験を交えてお話いただきました。
テストのやり方だけではなく、そこで得た結果の分析方法や改善点の出し方、関係者への報告の仕方など、実務に役立つ内容が満載でした。今までテストをやったことがない、という方も、ユーザーテストのおおまか流れが理解できたのではないでしょうか。


続いて、オムロンエキスパートリンク株式会社 伊藤 泰久さんによる「専門知識による評価」の講義です。こちらは、コンピタンスマップのA13にあたる部分になります。
ユーザビリティの定義からインスペクション法について説明していただきました。インスペンション法では、それぞれの特徴や評価方法、難易度など多岐にわたりお話いただきました。
判断の難しい問題の重要度判定についても、ABC判定、CMS判定などその部分について例を交えつつ説明していただきました。
ヒューリスティック評価を実践しているという参加者も多かったのですが、改めて専門知識による評価について考え直す良い機会になったように思います。

最後は、同じく伊藤さんより「ユーザーによるコンセプト評価」についてお話いただきました。これは、コンピタンスマップではA12「ユーザによる評価実施能力」に含まれる内容になります。
昨年は、パネルディスカッションで触れたコンセプト評価ですが、要望が多かったため今回は伊藤さんに講義していただくことになりました。
マーケティング分野とのオーバラップや違いは何ですか?」というHCD-Net教育事業部からの質問にも、伊藤さんの見解でご回答いただきました。「HCDではユーザ視点や文脈を重視するが、マーケティングは支払意思額や購入確率を重視する」というお話でしたが、かなり似通っている箇所もあり、どの分野でもこうしたコンセプト評価が重要視されていることがよくわかりました。
受容性評価など実践する方が増えているのか、後の質疑応答でもこの部分についての質問が多くでました。


最後に参加者でグループを作成し、内容の振り返りや質問の選定を行いました。グループ内で、なぜ受講したのか、講義についてどう思ったか、聞いてみたいこと、など自由に話し合ってもらい、その内容を付箋に書いていただいたり、メモしてもらいました。
予定時間をオーバーしての質疑応答となりましたが、まだまだ聞きたいことがたくさんあったように見えました。

参加者は、これから専門家を目指すために基礎的な知識を身につけておきたいという方がとても多かったです。
「これから専門家を目指すために受講したが、コンピタンスの理解が深まった」、「社内教育にそのまま使えるような内容でした」、「ポイントとなることを教えていただき、これから実践していきたい」などの声をいただきました。
HCDコンピタンス知識編は、さらに続けて開催する予定です。
これから専門家、スペシャリストを取得するためのコンピタンス理解だけではなく、すでに取得されている方の知識の棚卸のためにも、この講座をぜひ利用してみてください。

概要

HCD-Netでは、昨年度に引き続き、HCDの専門家であれば知っておくべき基礎知識の講座を開催します。
本講座は、HCD専門家コンピタンス「ユーザーによる評価」「専門知識に基づく評価」に関するもので、昨年度の内容の改訂版です。

HCD活動が広まっていくとフォーマットや手法が整備され、経験的に誰でも活動ができるようになっていきます。しかし、世の中は急速に動いており、ユーザー自身、サービスや製品の対象領域、さらに社会環境も変化していくため、HCD活動も柔軟に変化に対応していく必要があります。「HCD専門家」として応用力を発揮するためには、「手法」のカタチだけではなく基盤となる知識を備えている必要があります。基本を見直したいという方も是非、参加してください。
質疑とディスカッションの時間を設けました。ただ聞くだけでなく自分の言葉にして持ち帰っていただけたらと思います。

対象者:
・これからHCD専門家・HCDスペシャリストになりたい人
・すでにHCD専門家・HCDスペシャリストで、守備範囲を広げたい人・学び直しをしたい人

担当事業部:HCD-Net教育事業部

■日時:2018年6月21日(木)16時〜19時(受付開始:15:40〜)

■会場:株式会社ラクスル(最寄り駅JR目黒)
 東京都品川区上大崎2-24-9 アイケイビル1F
https://corp.raksul.com/about/access/

■定員:40名(先着順)

■参加費:
HCD-Net正会員/賛助会員:5,000円
HCD-Net学生会員:1,000円
一般:10,000円
一般学生:3,000円

懇親会費:3500円(希望者のみ)

プログラム

■プログラム:
15:40-16:00 受付
16:00開始
1.講座の概要
2.講義「ユーザビリティテスト」(講師:人見幸香氏)
3.講義「専門知識に基づく評価」(講師:伊藤泰久氏)
4.講義「ユーザーによるコンセプト評価」(講師:伊藤泰久氏)
5.質疑&ディスカッション
6.まとめ、アンケート記入
19:00 終了

19:30- 懇親会(希望者のみ)

■講師:
人見 幸香氏(HCD-Net認定 人間中心設計専門家)
 2005年〜2018年 (株)インターソフトにて、主に事務機器、医療機器などの組込み系製品、業務システムのユーザビリティ評価、UIデザイン業務、HCD関連業務に従事。
 HCD-Net認定 人間中心設計専門家

伊藤 泰久氏(オムロン エキスパートリンク株式会社)
 2000年より製品やサービスのユーザビリティ・UXの評価、企画および開発支援に携わる。研究領域では、製品やサービスの社会的インパクト評価にも取り組み中。
 HCD-Netでは、初心者セミナーやエキスパートレビューのセミナー講師を歴任。
 HCD-Net認定 人間中心設計専門家

対象・参考

■対象コンピタンス
A1: 調査・評価設計能力
A12: ユーザーによる評価実施能力
A13: 専門知識に基づく評価実施能力

■参考:
HCDライブラリー『人間中心設計の基礎』黒須、近代科学社、2013
『ユーザビリティエンジニアリング 第2版』樽本、オーム社、2014
『ユーザビリティエンジニアリング原論 第2版』ニールセン、東京電機大学出版局、2002

2017年度の様子
https://www.hcdnet.org/hcd/event/entry-1104.html

お申し込み

■参加申し込み方法
下記よりお申込みお願いします。

セミナー:https://peatix.com/event/386978/
懇親会:https://peatix.com/event/386979/


【注意事項】
■賛助会員様について
※賛助会員様は2名までは「HCD-Net賛助会員」種別にて参加可能です。3名以降の方は「一般」種別となりますので、予め2名様を社内にてご調整ください。
登録される場合は正副代表者の方のお名前でご登録いただき、参加の方にpeatixチケット譲渡機能をご利用いただくか、または当日は代理の旨受付でお申し出ください。

■領収書および請求書について
※請求書及び領収書の発行はお受付致しかねます。
※領収書が必要な方は、Peatixで発行される領収データをご利用ください。
http://help.peatix.com/customer/portal/articles/221024

■キャンセルについて
・キャンセル前提のお申込みはご遠慮願います。
・やむを得ずキャンセルが必要となった場合は、事前資料配布の都合上、6月18日(月)17:00までにお申し出があった場合はキャンセル手続きを承ります。それ以降のキャンセルにつきましてはお受け出来かねますので、何卒ご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。
・キャンセル時の返金につきましては、Peatix Help「チケットをキャンセルしたい」をご参照ください。


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HCD-Net(人間中心設計推進機構)は、日本で唯一のHCDに特化した団体です。HCDに関する様々な知識や方法を適切に提供し、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会づくりに貢献することを目指します。

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