セミナー・サロン

概要

昨今UXの重要性が声高に叫ばれている中、実際の製品・システム・サービスの設計現場では、ユーザーの利用体験を設計要件として作り込み、品質を検証するプロセスが確立されていないのが現状ではないでしょうか。誰もが、いつでも、どこからでも製品・システム・サービスを利活用するIoT時代だからこその安心安全で快適なユーザー体験価値を継続的に提供するためのUX設計技術が必要です。
ユーザー体験価値から製品品質を導き、製品・システム・サービスを具体化して提供するには、どのようにして

・ ユーザーの本質的な要求や解決すべき問題を把握するのか。
・ ユーザー体験価値を決めるのか。
・ 製品・システム・サービスの要求仕様として定義するのか。
・ ユーザーの視点からの評価/検証を行い、ユーザーの利用時の品質を保証するのか。
・ 発売後のフィードバックを活用し、ユーザー体験を製品・システム・サービスに反映してゆくのか。

など、UX設計技術に関して基本的な考え方や具体的な取り組み方についてご紹介し、質疑応答や意見交換を通じ皆様の悩みや課題解決の糸口を探ります。


■主催:一般社団法人UX設計技術推進協会(UXDQ)
 共催:NPO法人人間中心設計推進機構(HCD-Net)関西支部

■日時:2019年3月8日(金)16時~19時(受付開始:15:30~)

■会場:京都 株式会社島津製作所 本社・三条工場 西館15号・16号  
https://www.shimadzu.co.jp/aboutus/company/access/sanjo.html

■定員:40名(先着順)

■参加費: UXDQ会員、HCD-Net会員:3,000円 /一般:5,000円

■対象者
・製品/システム/サービスの企画、設計、品質保証、顧客対応のマネージャーおよび担当者
・HCD-Net会員全般

■対象コンピタンス
A1: 調査・評価設計能力
A2: ユーザー調査実施能力
A3: 定性・定量データの分析能力
A4: 現状のモデル化能力
A5: ユーザー体験の構想・提案能力
A6: ユーザー要求仕様作成能力
A12: ユーザーによる評価実施能力
A13: 専門知識に基づく評価実施能力
B1: プロジェクト企画能力
C1: 組織導入能力
C3: 人材育成能力

■参考:
人間中心設計(HCD)コンピタンスマップ(HCD-Net)
https://www.hcdnet.org/media/001/201611/competence_map2016.pdf

プログラム

15:30 受付開始

16:00~  
1. はじめに

2. 「ユーザー体験価値を開発プロセスに定着させるためには」
― 最新の国際標準規格を踏まえて考える―
小樽商科大学商学部 教授 平沢尚毅 氏

概要
ユーザー体験価値(以下UX)は、製品開発側だけでなく、情報デザイン、マーケティングの領域でも日常的に利用されることもあり、広く一般に拡がっています。一方、UXを製品、システムにどのようにして導入してゆくかは普及されているとは言い難い。また、ユーザビリティ専門家にとって、UXとユーザビリティはどう違うのか、そして、これらを開発ライフサイクルにどのように組み込んでゆくべきかは関心の高い課題です。
こういった疑問に応えるために、国際標準ではどのように整理しているかを解説すると共に、UXを設計プロセスに導入するための指針を最新の規格を踏まえて説明します。


3. 「UX設計技術とその効果」  
一般社団法人UX設計技術推進協会 理事/事務局長
シー・キュー・シー株式会社 代表取締役社長 根本 強一氏

概要
IoT/AIが急速に導入される生活環境において、ユーザーが安心・快適に継続して、製品/システム/サービスを利用する実現するひとつの重要な要素として「UX設計技術」があります。設計現場でUX向上に必要な新しい技術をどう加えるかを追求し、現場に適用することを定着させるために、一般社団法人UX設計技術推進協会を設立しました。良いUXの提供を目標としたシステムやサービスを確実に市場に届けて、ビジネスの競争力をあげること、それらを使ったユーザーが実際に良いUXを獲得して笑顔が増える。そんな社会の実現を
目指していきます。今回は、この協会の活動概要を紹介します。


4. 「デザイン思考で客観UIから主観UXへ」
パナソニック株式会社 イノベーション戦略室
ソフトウェア戦略担当理事 梶本 一夫氏

概要
戦後復興からの電化の時代の社会環境は工業化社会でした。モノが欠乏し、生活を豊かにするためにはモノで満たせば良い価値観でした。しかし、モノ余りの時代になり、価値も個人ごとに多様化し、解決すべき明確な共通課題が無くなったのが、現在の超スマート社会です。
一方で、技術革新が進み、従来では目的ごとに専用機でないと解決できなかったことが、ハードウェアの性能向上とコストダウンにより少ないハードウェアの種類の組み合わせで解決できるポテンシャルが高まりました。そのポテンシャルをうまく利用し世界中で普及したのがスマートフォンです。個人ごとにサービスの多様性を指向したエコシステムが成立していく様子を「デザイン」の視点で解説し、日本企業に遅れている視点をあぶり出します。  

18:30 全体質疑応答、意見交換
19:00 終了

参加申し込み方法

下記よりお申込みお願いします。
https://peatix.com/event/603558/view

注意事項

■HCD-Net賛助会員様について
※賛助会員様は2名までは「HCD-Net賛助会員」種別にて参加可能です。3名以降の方は「一般」種別となりますので、予め2名様を社内にてご調整ください。
登録される場合は正副代表者の方のお名前でご登録いただき、参加の方にpeatixチケット譲渡機能をご利用いただくか、または当日は代理の旨受付でお申し出ください。

■領収書および請求書について
※請求書及び領収書の発行はお受付致しかねます。
※領収書が必要な方は、Peatixで発行される領収データをご利用ください。
http://help.peatix.com/customer/portal/articles/221024

■キャンセルについて
・キャンセル前提のお申込みはご遠慮願います。
・やむを得ずキャンセルが必要となった場合は、イベント開催日前日の3月7日(木)17:00までにお申し出があった場合はキャンセル手続きを承ります。それ以降のキャンセルにつきましてはお受け出来かねますので、何卒ご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。
・キャンセル時の返金につきましては、Peatix Help「チケットをキャンセルしたい」をご参照ください。


セミナー・サロンレポート ※研究発表会は「研究会」ページをご覧ください

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動画チャンネル

一部の講演は動画チャンネルで見ることができます。

HCD-Netで人間中心設計を学ぶ

HCD-Net(人間中心設計推進機構)は、日本で唯一のHCDに特化した団体です。HCDに関する様々な知識や方法を適切に提供し、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会づくりに貢献することを目指します。

HCDに関する教育活動として、講演会、セミナー、ワークショップの開催、 HCDやユーザビリティの学習に適した教科書・参考書の刊行などを行っています。