セミナー・サロン

▼イベント開催レポート
11月29日(金)
11月30日(土)

▼ウェブメディア掲載記事:ビジネスポータルサイトwisdom
タイトル『人間中心のデザインが促す「意味のイノベーション」とは?』
https://wisdom.nec.com/ja/article/2020011401/index.html


2日目午前のパラレルセッション『S1.ビジョンデザインワークショップ』は満席となりました。(2019.11.27)



テーマ

Reiwanovation
 ~ 社会課題を解決する令和のイノベーション ~

今年は令和元年。
HCD-Netフォーラム2019は、令和のイノベーションをHCDの観点から考えるというテーマで開催します。

令和の英訳は、Beautiful harmony(美しい調和)です。その新しい令和の時代におけるイノベーションとは、従来からの用語の解釈を超えて、「人の心をとらえること」や「社会に驚きを与えること」を通じて、世の中を良い方向へと革新的に導いていくことではないでしょうか。今年のHCD-Netフォーラムでは、国連が提唱する持続可能な開発目標SDGsにも触れながら、社会を美しく変革していくためにはどうすればよいか、そのヒントを得られる講演、ワークショップ、パネルディスカッション、セッション等を用意いたしました。多くの皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

HCD-Netフォーラム2019実行委員長 河野泉(NEC)

開催概要

■日時:2019年11月29日(金)、30日(土) ※両日とも9:30~ 受付開始

■申し込み期間:11月25日(月)まで
※ただし、会場のキャパを超えた場合はその時点で締め切りとさせていただきます。
※事前申し込みなく当日会場にお越しくださった場合、お席が空いていればご案内させていただきますが、その場でPeatix(クレジットカード払いまたはPaypalのみ)にてお申し込み手続を完了していただいた方に限ります。
※当日現金支払での入場はお受けできませんのでご了承をお願いいたします。

■場所:東海大学 高輪キャンパス(東京都港区高輪2-3-23) 2号館・4号館
https://www.u-tokai.ac.jp/info/traffic_map/shared/pdf/takanawa_campus.pdf
JR・京浜急行「品川駅」下車、高輪口より徒歩約18分
JR・京浜急行「品川駅」下車、高輪口より都バス「目黒駅行」に乗り「高輪警察署前」下車、徒歩約3分
東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線「白金高輪駅」出口1より徒歩約8分
都営地下鉄浅草線「泉岳寺駅」A2出口より徒歩約10分

■主催:特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構

■後援:経済産業省、独立行政法人情報処理推進機構

■協賛:特定非営利活動法人キッズデザイン協議会一般社団法人情報処理学会一般社団法人電子情報通信学会日本デザイン学会日本感性工学会一般社団法人人間生活工学研究センター一般社団法人日本機械学会特定非営利活動法人ヒューマンインタフェース学会

■協力:一般財団法人国際ユニヴァーサルデザイン協議会サービス学会サービスデザインネットワーク日本支部一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会一般社団法人日本人間工学会日本人間工学会 アーゴデザイン部会一般社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会一般社団法人UX設計技術推進協会

プログラム概要

11月29日(金)
10:00〜11:00 開会式・オープニングパネル「令和元年HCDの最新動向とこれから」
11:00~12:00 基調講演① 本條 晴一郎氏(静岡大学学術院工学領域事業開発マネジメント系列・准教授)

12:00〜13:00  -昼休憩ー

13:00〜14:00 基調講演② 福島 治 氏(グラフィックデザイナー、東京工芸大学デザイン学科教授)
14:10〜15:10 基調講演③ 東 信和 氏(株式会社アイディアポイント 取締役 CIO(Chief Innovation Officer))
15:20〜16:20 基調講演④ 益田 文和 氏(デザインコンサルタント/株式会社オープンハウス代表取締役)

16:30~17:00 HCD普及貢献団体・特別表彰式&記念講演「政府におけるHCD推進活動とHCD-Netへの期待」
17:00〜17:10 学術奨励賞 表彰式
17:10~18:20 HCD-Net AWARD2019 表彰式

18:30〜20:30 交流会(東海大学内「コメドール」会場)


11月30日(土)
10:00~12:00 パラレルセッション
       S1.ビジョンデザインワークショップ – 社会環境変化から発想する –
       S2.SF映画SIG オープンミーティング 〜SF映画SIG 2.0に向けて〜
       S3.論文の書き方セミナー

12:00~13:00  ー昼休憩ー

13:00〜     2019年度冬季HCD研究発表会
16:20~17:00 スペシャルセッション『15歳が世界に向けて発信するSDGs』
17:00~17:15 表彰式・閉会のご挨拶


HCD-Netフォーラム2019参加お申し込みはこちらから⇒https://hcdnetforum2019.peatix.com

参加費

◎全参加(交流会込)
HCD-Net会員/後援・協賛・協力団体会員:13,000円
学生会員:8,000円
一般:19,000円
一般学生:9,000円

◎どちらか1日(交流会別途)
HCD-Net会員/後援・協賛・協力団体会員:7,000円
学生会員:4,000円
一般:10,000円
一般学生:5,000円

◎研究発表会のみ
HCD-Net会員/後援・協賛・協力団体会員:4,000円
学生会員:1,000円
一般:5,000円
一般学生:2,000円

◎交流会
一律:4,000円

※1日目のみ参加される方で交流会に参加される方は「1日目」および「 交流会」チケットをご購入ください。
※準備のため、申し込みを11月25日(月)に締め切りますのでご注意ください。

参加申し込み方法

以下よりお申し込みお願いします。
<参加申し込み締切:11月25日(月)>
https://hcdnetforum2019.peatix.com

注意事項

■領収書および請求書について:  
※クレジットカードのご利用明細書、金融機関の払込受領書もしくは払込完了画面、Peatix発行の受領データをもって領収書に代えさせていただきます。    
※Peatix発行の領収データについてはこちらをご参照ください↓。    
http://help.peatix.com/customer/portal/articles/221024    
※請求書の発行はお受付いたしかねます。    


■キャンセルについて:    
・キャンセル前提のお申込みはご遠慮願います。    
・やむを得ずキャンセルが必要となった場合は、11月25日(月)17:00までにお申し出があった場合はキャンセル手続きを承ります。それ以降のキャンセルにつきましてはお受け出来かねますので、何卒ご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。  
・キャンセル時の返金につきましては、Peatix Help「チケットをキャンセルしたい」をご参照ください。    


■賛助会員の皆さまへ:    
・2名まで「HCD-Net賛助会員」種別にて参加可能です。3名以降の方は「一般」種別となります。    
・予め2名様を社内にてご調整をお願いします。3名を超えた場合は、再度「一般」にてお申し込み手続きを行っていただきますのでご了承をお願いいたします。  


■PayPalをご利用される方へ:  
PayPalから支払い承認のメールが届いても、その段階ではまだお申込みが完了しておりません。    
PayPal決済画面でカード情報を登録後、注文確定画面に移動し、カナ名など必要項目に情報をご入力された上、 確定ボタンを押して注文確定となります。ご注文が確定するとPeatixからご登録のメールアドレス宛に『お申込み詳細』 のメールが自動配信されます。

HCD-Netフォーラム2019参加お申し込みはこちらから ⇒ https://hcdnetforum2019.peatix.com


 

プログラム詳細

※詳細は随時アップデートする予定です。

<11月29日(金)10:00~20:00(2号館にて)> 受付開始 9:30~
10:00~11:00
◎開会式・オープニングパネル「令和元年HCDの最新動向とこれから」

令和元年のHCD-Netフォーラムのオープニングは、HCD-Netを代表するリーダー達による業界の最新動向について、さまざまな角度からご紹介していくと同時に、皆さまと一緒に今後の流れを占っていく時間からのスタートです。
「デザイン倫理に関わる最新トピックス」から、「ISO・JISの最新状況」や「関西発のHCD最新潮流」に至るまで、会場の皆さまとの質疑応答も交えながら展開して参ります。

■登壇者(五十音順)
長谷川 敦士(副理事長/株式会社コンセント、武蔵野美術大学)
水本 徹(副理事長/株式会社島津製作所)
吉武 良治(副理事長/芝浦工業大学)

■進行
篠原稔和(理事長/ソシオメディア株式会社)



 


photo by Ayane Shindo

11:00~12:00
◎基調講演①:本條 晴一郎(ほんじょう せいいちろう)氏
『講演タイトル:意味のイノベーションと消費文化』

■所属・肩書
静岡大学学術院工学領域事業開発マネジメント系列・准教授

■略歴
東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻博士課程修了。博士(学術)。学術振興会特別研究員、東京大学東洋文化研究所特任研究員、NTTドコモモバイル社会研究所副主任研究員等を経て、2017年より静岡大学学術院工学領域事業開発マネジメント(MOT)系列准教授。コンテクストの役割を研究するボトムアップ志向の社会科学者。聴覚系の数理科学研究で学位を取得した後、脱植民地化研究を経て経営学へ転身。現在、主として製品やサービスの利用者自身がイノベーションを起こすユーザーイノベーションの研究に携わる。論文、著書に「リードユーザー」(2016年)、「多様性のマネジメント~無印良品のクラウドソーシング~」(共著、2011年)、「ハラスメントの理論」(2009年)、『災害に強い情報社会』(共著、NTT出版、2013年)等。数理科学者として国際学会での受賞歴、経営学者として複数学会での受賞歴あり。

■講演概要
情報が溢れ、問題解決がコモディティ化した現在の世界において、意味をR&Dの対象として扱い、革新することを目指す「意味のイノベーション」の重要性が増しています。一方で、消費研究においては、1980年代以来「人はモノそのものではなく、それが意味するところを消費する」ことを視座とする消費文化理論(Consumer Culture Theory、CCT)の研究が行われており、近年、市場創造がその射程に捉えられるようになりました。本講演では、企業側の視点で意味の転換や設計を目指す意味のイノベーションと、実際に意味が了解される消費者側の目線に立ったCCTがどのような補完関係になり得るかについて論じます。

■聴きどころ
昨今変化しつつあるデザインの役割の変化と、それが生まれる時点では一般的な生活者文脈において新しいものであるイノベーションが、それがもつ意味の受け手(享受者)である生活者・消費者にとってどのように受け取られ、受け容れられていくか?を国内における「リードユーザーイノベーション」の専門家である本條先生の視点とご知見を通してご講話いただきます。


 

12:00~13:00   ー 昼休憩 ―

 


 


 

 


13:00~14:00  
◎基調講演②:福島 治(ふくしま おさむ)氏
『講演タイトル:世の中に無いサービスをデザインして、障がい者の収入をつくる』


■所属・肩書
グラフィックデザイナー、東京工芸大学デザイン学科 教授、(有)福島デザイン主宰、(株)フクフクプラス 取締役、TDC・JAGDA・AGI会員、一般財団法人森から海へ理事、日本デザイナー学院顧問

■略歴
1958年広島生まれ。日本デザイナー学院広島校卒。浅葉克己デザイン室、ADKを経て、1999年福島デザイン設立。被災地支援プロジェクト「unicef祈りのツリー」「JAGDAやさしいハンカチ」「おいしい東北パッケージデザイン展」など、デザインにおける社会貢献の可能性を探求、実践している。また、2018年に障がいのあるアーティストと福祉施設の働き方改革をビジネスで実現するためにCSV型企業の(株)フクフクプラスを立ち上げる。2020年東京大会に向けて、折り鶴でオリンピック休戦を世界に伝えるため「PEACE ORIZURU」プロジェクトを実施中。   世界ポスタートリエンナーレトヤマ・グランプリ、メキシコ国際ポスタービエンナーレ第1位、カンヌ広告フィスティバル金賞、ブルガリアポスタートリエンナーレ第3位など国内外の30以上の賞を受賞。  

■講演概要
Design for the other 90%をご存知ですか。日本におけるデザインは、戦後の経済復興に大きく寄与してきました。成熟社会となったわが国では、様々な社会問題が溢れています。大量生産大量消費は、環境破壊や格差社会を生み出しています。
そうした経済活動に加担するデザインだけでは、デザイン本来の目的を果たせていません。
ソーシャルデザインは、持続可能な未来にとって必要なデザインです。デザインには社会の価値観を変える力があります。
僕自身が行ってきたプロジェクトや昨年起業した障がいのある方のアートを使ったCSV型事業をお話しながら、ソーシャルデザインの必要性と可能性をお伝えします。

■聴きどころ
商業デザインで優れたクリエイティブを創り出して来た同氏ですが、現在はソーシャル×クリエイティブという領域を創造され、多くの社会課題解決に取り組まれています。今講演ではその発想やプロセスなどをお話しいただきます。
SDGsとも関係する「すべての人を取り残さない社会」というメッセージの具体的な実例に触れられる機会になることと期待しています。



14:10~15:10
◎基調講演③:東 信和(ひがし のぶかず)氏
『講演タイトル:新規事業・新商品開発における10のツボ』  


■所属・肩書    
株式会社アイディアポイント 取締役 CIO(Chief Innovation Officer)、株式会社SomethingNEW founder 「ロールアイスクリームファクトリー」創業メンバー、一般社団法人 日本イノベーション協会 理事、株式会社ニコシゴト Co-Funder 取締役、一般社団法人 日本副業教会 副理事長、日本生産性本部経営アカデミーイノベーションデザインコースプログラムコーディネータ

■略歴    
横浜国立大学工学部卒、同工学研究院修士修了。 九州大学大学院農学研究院博士修了。博士(農学)。1994年にJT(日本たばこ産業株式会社)に入社。研究開発部門において、世界初となる「気になるにおいを抑えたシガレット」、「吸い応えのあるタール1mg シガレット」等、JTにおけるヒット商品を生み出す。2011年、初代の事業企画室イノベーション推進担当部長としてJTイノベーションラボ「iCOVO」を立ち上げる。2014年、経営企画部部長として全社経営に携わる。2016年、株式会社アイディアポイントの取締役に就任。現在、新規事業、新商品開発に関するイノベーションコンサルタントとして活動中。

■講演概要
新規事業や新商品を世の中に実装するためには、頭で考えたようにはいきません。ユーザーの思考回路を理解し、本当の意味でユーザーの視点に立った、ビジネスや商品のデザインが出来ているかが重要です。また、社会は生き物で、刻一刻と変化していきます。ユーザー視点のみならず、社会を1つのユーザーとして捉えた設計も重要となってきます。演者は、コンサルタントとして数多くの新規事業、新商品開発を支援した経験と、自身の事業を複数立ち上げた経験から、ユーザー視点からの「新規事業・新商品開発における10のツボ」をまとめました。本講演では、この10のツボを具体的な事例を交えながら、解説をします。

■聴きどころ
日本企業でイノベーションを成功させることは難しいと言われている中、社会にインパクトを与え続けている東先生から「イノベーションを社会に実装する方法」をご講話いただきます。
イノベーションの成功には「本当の意味でのユーザー視点」が必要不可欠です。
そのユーザー視点をどのように理解し設計しているのかを具体的な事例をもとにお話しいただけるため、新規事業や新商品開発への取り組みでお悩みの方やイノベーション開発の理想と現実のギャップに違和感を感じている方をはじめとして、これから未来をデザインしていくみなさまに価値を感じていただける内容です。



15:20~16:20
◎基調講演④:益田 文和(ますだ ふみかず)氏
『講演タイトル:Inclusivity and SDGs』    


■所属・肩書    
デザインコンサルタント/株式会社オープンハウス代表取締役

■略歴    
1949年東京都出身、1973年東京造形大学デザイン学科卒業後、建設会社、デザインオフィスを経て、1978年以降フリーのインダストリアルデザイナーとして家電をはじめとする様々な製品のデザイン開発や地域産業のデザイン振興など国内外のプロジェクトに関わる。1991年株式会社オープンハウス設立(代表取締役)、2000年から2015年まで東京造形大学デザイン学科教授(インダストリアルデザイン/サステナブルプロジェクト)を務める傍らグッドデザイン賞審査委員、公益財団法人日本デザイン振興会理事などを歴任。
現在、京都工芸繊維大学、桑沢デザイン研究所のほか、欧米、アジア各国の大学等でサステナブルデザインの講義やワークショップを行っている。また、2006年から2016年まで日本各地のほか、タイやインドネシアで毎年開催してきたサステナブルデザイン国際会議を主宰してきた。(実行委員長)
2013年に活動拠点を東京都心から山口県中山間部に移してサステナブルデザインを実践している。 2017年4月現在、多摩美術大学客員教授、キッズデザイン賞審査委員長、環境省グッドライフアワード実行委員長、ウッドデザイン賞審査委員(木製分野長)、IAUDアウォード審査委員(副委員長)等を務める。
著書に「エコデザイン ベストプラクティス100」(共著/ダイヤモンド社)、「エコデザイン」(共著/東大出版会)など。連載として、UP「記憶の形」(東大出版会/2009年1月号~2011年12月号まで連載)、コムジンにて「エコデザイン」(web magazine by NTTコムウェア/2003年6月号~2004年5月号まで連載)、「ユニバーサルデザイン」(web magazine by NTTコムウェア/2004年6月号~2010年4月号まで連載)、「日本デザイン探訪」(web magazine by NTTコムウェア/2010年5月号~2015年3月号まで連載)。


■講演概要
デザインにとって包摂性と個別最適解の関係は常に悩みの種です。SDGsにおいても、地球環境全体の状態と、その一部でしかない人類という生物種の関係に慮りながら、人間の平等という倫理観と国やコミュニティあるいは個人の利害関係のバランスを図りつつサステナビリティの方向性を探るのは至難の業に見えます。しかし、進むべき方向性を指し示す矢印は必ず見つかるはずです。

■聴きどころ
本年フォーラム基調講演の締めくくりは、サステナブルデザインやエコデザイン、ユニバーサルデザイン等を日本の黎明期から牽引して来られた益田先生による、まさに「Inclusivity and SDGs」と題した講演です。また、キッズデザイン賞審査委員長として同賞を現況にまで導いてこられた同氏より、再開する「HCD-Net AWARD」への応援メッセージも頂戴する予定です。

16:30~17:00      
◎HCD普及貢献団体・特別表彰式&記念講演「政府におけるHCD推進活動とHCD-Netへの期待」


<HCD-Net令和元年記念>HCD普及貢献団体・特別表彰式
特定の産業領域において、HCDの普及に貢献した団体を、令和元年を記念してHCD-Netより特別表彰いたします。
そもそもHCD-Netでは、団体創設時より特定領域や業界におけるHCD普及貢献のターゲットとして「行政・自治体」を掲げて参りました。そして、その取組は、平成20年からの「自治体Webサイトユーザビリティ評価」の活動や平成21年の「電子政府ユーザビリティガイドライン」を始めとした活動など、団体創設以来の数々の諸先輩方による貢献がありました。

それに対し、行政においても、主に総務省における「電子政府ユーザビリティガイドライン」の採用、調達時のサービスパートナー企業の参加与件としての「人間中心設計専門家」の資格保持者の明記、電子政府(e-Gov)を始めとした各種サービス開発における認定HCD専門家の採用などが推進されてきました。

そこで、令和元年といった節目となる年に、これまでの行政への活動を推進してこられた小樽商科大学・社会情報学科教授の平沢尚毅先生(平成28年度に「ユーザビリティ活動」の功績を認められ総務大臣賞を受賞)をプレゼンターとしてお迎えし、行政での電子政府(e-Gov)を始めとしたサービス開発や教育活動における「HCD普及活動」を推進・展開中の総務省(行政管理局)殿を、「HCD普及貢献団体」として讃えて感謝の意を伝えるとともに、今後のHCD-Netからの一層の支援を宣言する証として、特別表彰とその記念講演を行います。

■プレゼンター:
平沢 尚毅 氏(小樽商科大学社会情報学科教授、HCD-Net評議委員)

■受賞団体:
総務省(行政管理局)

■受賞記念講演:
大西 一禎 氏(総務省・行政管理局)
「政府におけるHCD推進活動とHCD-Netへの期待」


17:00~17:10    
◎『学術奨励賞』表彰式
 
論文誌に掲載された短報論文の中から選ばれた、優秀な論文を表彰します。    
担当:辛島 光彦(HCD-Net研究事業部長/論文誌編集委員長)    



17:10~18:20      
◎『HCD-Net AWARD2019』表彰式

HCD-Net AWARD2019に応募いただいた作品の中から選ばれた、優秀作品を表彰します。    

■審査アドバイザー
有吉 司(ありよし つかさ)氏

公益財団法人日本デザイン振興会 理事、株式会社日立アカデミー 取締役。株式会社日立製作所 デザイン研究所、日立デザインセンターヨーロッパ、デザイン本部長、技術戦略室長を経て現職に至る。

益田 文和(ますだ ふみかず)氏
株式会社オープンハウス代表取締役。フロッグデザイン(ドイツ)を経て、インダストリアルデザイナーとして活躍の傍ら、東京造形大学デザイン学科教授を皮切りに、京都工芸繊維大学や桑沢デザイン研究所、欧米・アジア各国の大学で指導。サステナブルデザイン国際会議実行委員長(2006~2016)。現在、環境省グッドライフアワード実行委員長、キッズデザイン賞審査委員長、IAUD国際デザイン賞審査副委員長、ウッドデザイン賞審査委員、花王国際こども環境絵画コンテスト審査委員長など。


■審査委員長
篠原 稔和(HCD-Net理事長/ソシオメディア株式会社)

■最終審査員
井登 友一(HCD-Net理事/株式会社インフォバーン)
玉飼 真一(HCD-Net理事/HCD-Net AWARD部会長/株式会社Faber Company)
森山 明宏(HCD-Net理事/ユーリカ株式会社)
脇阪 善則(HCD-Net理事/日産自動車株式会社)

■進行
長谷川 敦士(HCD-Net副理事長/広報社会化事業部長/株式会社コンセント、武蔵野美術大学)


18:30~20:30        
◎交流会(東海大学内 コメドールにて)



HCD-Netフォーラム2019参加お申し込みはこちらから ⇒https://hcdnetforum2019.peatix.com


<11月30日(土)10:00~17:00 (4号館にて)>   受付開始 9:30~      
10:00~12:00        
◎パラレルセッション
     
午前中は、3つ(or 4つ)の異なるセッションをご用意しております。      

S1.ビジョンデザインワークショップ – 社会環境変化から発想する –      
<概要>      
このワークショップでは、未来を構想するヒントとなるさまざまなトピックを集め、社会課題解決にむけて未来の社会像を構想します。      
社会環境の変化を捉えるための「ペースレイヤリング」と呼ばれるフレームワークを応用して、どのように解決に向けたアクションを起こすことができるかを考えます。      

<こんな方におすすめ>      
ビジョンデザイン、未来の社会像を考えることに興味のある方(公務員や、企業で社会の将来像を考える仕事をしている方は特に!)      

<企画・ファシリテーター>      
HCD-Net研究事業部 社会基盤SIG      
山田菊子(主査/東京工業大学)、小山田 那由他(副主査/株式会社コンセント)      
リウ・シャオハン(株式会社コンセント)      

定員:30名


 

S2.SF映画SIG オープンミーティング 〜SF映画SIG 2.0に向けて〜
<概要>      
これまでのSF映画SIGの活動は、SIGに登録したメンバーが集まって行われてきましたが、今回は、SIGメンバーに限らず、フォーラムに参加する皆さんと一緒に語り合うオープンな場です。

(1)活動報告
まず、これまでのSF映画SIGでの活動やアウトプットを、主査から紹介します。

(2)映画分析手法体験
実際に、SF映画を対象にして、当SIGで用いている映画分析手法を参加者の皆さんと一緒に実践し、体験していただきます。

(3)全体共有
これまでは、研究発表会での内容に関する質疑等だけで、活動そのものに関してメンバー以外の皆さんとじっくり対話する機会は少なかったと思います。この時間は、今後のSIGの活動に対する感想や疑問、皆さんからの期待などを、座談会形式でざっくばらんにお話しいただきます。ここで出た話題は、SF映画SIGの今後の活動の参考にしていきます。

気に入ったら、この場で新メンバーに、なんてのももちろんアリです。
SF映画SIGの活動を改めて聴いてみたい方、“気にはなっていたけど、いきなり会合には参加しづらい・・・”と躊躇していた方、などなど、関心ある方はぜひお気軽にご参加ください。


※映画分析手法体験 では、実際に、SF映画SIGでこれまで用いてきた映画分析手法を参加者の皆さんと一緒に実践し、体験していただく内容をご用意しています。
せっかくの機会です、対象作品をご覧いただいた上でご参加いただくと、今回の分析手法体験により、作品を新しい視点で楽しんでいただけると考えますので、前もって対象の作品をアナウンスさせていただきます。

対象作品は、『マイノリティ・リポート』(Minority Report:2002年公開)とします。
まだご覧になっていない方は、是非この機会に観て頂きたいと思います。
また、すでにご覧になっている方も、“おさらい”をして、お越しいただければ幸いです。そして、できましたら、気になるUIやインタラクションシーンをチェックしておいていただけるとよろしいかと思います。

SF映画から人類が未来を創造する、その一歩を楽しみましょう。
皆様のお越しをお待ちしております。


<企画>
HCD-Net研究事業部 SF映画SIG
飯塚重善(主査/神奈川大学)、佐藤公一(カシオ計算機株式会社)

定員:35名




S3.論文の書き方セミナー        
<概要>          
毎回、HCD-Net研究発表会には100名を超える皆様が参加されています。一方で、発表件数をもっと増やして盛り上げたいという意見もあります。本セミナーは「研究発表会で発表してみたいけれど……」という皆さんや、きちんとした論文を書けるようになりたい人のためのセミナーです。        

「発表するには立派な成果を出さなければならないんじゃない?」と臆している皆さん、けしてそんなことはありません!MS Research の Simon P. Jonesは、まず発表してから議論を深めよと言っています。「多数の専門家に辛辣な意見を指摘されてしまうのでは?」と不安な皆さん、安心してください。多くの聴衆は優しいアドバイスを投げかけてくれるはずです。「そもそも論文の書き方がわからない」という皆さんには、そもそも論文とは何か、論文とはどうやって書けば良いのかなどについて懇切丁寧に解説します。また、論文を書いて研究発表すると得られるメリットは何なのか?というところから、本セミナーでお伝えいたします。        

<講師>        
飯尾淳(HCD-Net理事・研究事業部副事業部長/中央大学)        

<参考>        
情報を集める技術・伝える技術、飯尾 淳(著/文)、近代科学社発行(2019)        

定員:35名


13:00~
◎2019年度冬季HCD研究発表会

・詳細はこちらをご覧ください。    

16:20~17:00
スペシャルセッション
 ※研究発表会中のプログラムになります。
■テーマ・タイトル:15歳が世界に向けて発信するSDGs      
■概要
中学3年生がSDGsを題材とした映像を授業で制作し、校内でSDGs国際映像コンテストを実施。さらに映像作品の一つは「第1回 SDGsクリエイティブアワード」で「JICA特別賞」を受賞。中高生の目線でとらえたSDGsのゴールへの取り組みを紹介する。

■登壇者プロフィール
晃華学園中学校・高等学校
校内コンテスト最優秀チーム「Green Eyes」制作メンバー
JICA特別賞受賞チーム「GALAXY」制作メンバー

■聴きどころ
SDGsの社会的な認知の高まりと共に、自治体や企業からSDGsへの積極的な取り組みが報告されるようになり、そのような社会の動きを知った生徒の「晃華でも何かできませんか」という訴えから、学内での様々な取り組みが始まりました。

その活動内容を表現した60秒の映像は、SDGsの目標を「自分ごと」として捉えた中高生の思いが詰まった作品となっています。本セッションでは生徒自らがSDGsへの思いや映像制作の工夫点などを話します。業務の一環としてSDGsに取り組んでいる「大人」には、きっと新鮮な感動が伝わることと思います。


17:00~17:15
表彰式・閉会のご挨拶

「優秀講演賞」「優秀ポスター賞」の表彰式と閉会式を行います。


HCD-Netフォーラム2019参加お申し込みはこちらから ⇒https://hcdnetforum2019.peatix.com


セミナー・サロンレポート ※研究発表会は「研究会」ページをご覧ください

アーカイブ(すべてのセミナー・サロン開催概要)※研究発表会は「研究会」ページをご覧ください

動画チャンネル

一部の講演は動画チャンネルで見ることができます。

HCD-Netで人間中心設計を学ぶ

HCD-Net(人間中心設計推進機構)は、日本で唯一のHCDに特化した団体です。HCDに関する様々な知識や方法を適切に提供し、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会づくりに貢献することを目指します。

HCDに関する教育活動として、講演会、セミナー、ワークショップの開催、 HCDやユーザビリティの学習に適した教科書・参考書の刊行などを行っています。